
バチカンのマッテオ・ブルーニ報道官によると、教皇と大統領は「(ウクライナにおける)人道的状況について、また必要な場合には援助を促進する必要性」について話し合ったとし、「教皇はプーチン大統領に対し、和平に前向きの姿勢を示すよう求め、当事者間に前向きな接触を生み出し、紛争の解決策を模索するための対話の重要性を強調した」と説明した。
また両者は、現在進んでいる双方の捕虜交換のための取り組みと、バチカンとしてマッテオ・マリア・ズッピ教皇特使(枢機卿)が行っている作業の価値についても話し合った、という。
さらに、教皇はこの会談で、(ロシア正教の指導者で、プーチン大統領に影響力を持つ)キリル総主教にも言及し、教皇就任への祝辞をもらったことを感謝するとともに、『キリスト教の価値観を共有することが、平和を求め、生命を守り、真の信教の自由を追求する助けとなる光となり得ること』を強調された、と報道官は述べた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)