・教皇フランシスコを”異端者”と呼び、使徒的勧告や教理省文書に批判を繰り返したスペインの司祭を、教皇が聖職から除名

(2026.6.30  カトリック・あい)

 有力カトリック・メディアEWTN Newsの スペインの姉妹メディア、ACI Prensaが報じたところによると、教皇レオ14世は、スペインの〝分裂派”フランシスコ・ホセ・ベガラ・セレソ神父の聖職から除名する文書に署名された。決定は、現地の司教から26日に本人に通告された、という。

 神父は、スペインのオリウエラ=アリカンテ教区で司祭を務めていたが、2023年に20ページにわたる声明を出し、教皇フランシスコを「異端者」と呼び、その選出の有効性に疑問を投げた。また、フランシスコの使徒的勧告『愛の喜び』や、教理省の宣言『Fiducia Supplicans』などについても批判を繰り返したため、現地のホセ・イグナシオ・ムニージャ司教が、教区内のあらゆる職務を停止し、バチカンが教会法の観点から調査していた。

 オリウエラ=アリカンテ教区が6月25日に発表した声明によると、ムニージャ司教は2024年2月と2025年4月にベガラ・セレソを戒め、「様々なメディアを通じて公然と表明された立場」を改めるよう促し、さらに同年9月、ベガラ・セレソがメディアを通じて公の声明を発表することを禁止する新たな布告を出した。これに対し、ベガラはバチカンの聖職者省に異議申し立てを決め、マスコミに批判記事を載せ、教理省がそうした行為をやめるよう求めたにもかかわらず、まともな回答をしなかった。

 教会法第751条は、「分裂」について「教皇への服従、あるいは教皇の管轄下にある教会の構成員との交わりを、拒むこと」と定義している。違反に対する罰則は通常、破門だが、今回はそれより軽い処分、すなわち聖職からの除名処分となった。除名処分とは、司祭の”地位”は続けられるが、司祭職に伴うすべての権利を失うこと。独身の義務はもはや課されなくなるが、ミサを執り行ったり、秘跡を授けたり、司祭として振る舞ったりすることは禁じられる

 ただ一つの例外は、死の危機に瀕している者がおり、その場にいた除名処分を受けた司祭は、有効な秘跡を授けることができる。魂の救いが、その司祭に課された重い処分よりも優先されるためだ。

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2026年6月30日