(2023.7.4 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
バチカン報道局が4日、教皇フランシスコの7月から8月にかけての公式日程を発表した。
7月は伝統的に教皇の休息月とされ、ほとんどの活動を休止されるが、23日は「祖父母と高齢者のための世界祈願日」で、教皇は午前10時から聖ペトロ大聖堂でミサを司式される予定だ。この祈願日は、「祖父母や高齢者は世代間のつながりであり、人生の経験と信仰を若者に伝える存在であることを、忘れられがちな今、改めて思い起こす必要がある」との強い思いから、教皇が2021年に制定されたもの。
今年の祈願日のテーマは「主の慈悲は時代から時代に至るまで」(ルカ福音書1章50節)で、8月1日からのポルトガルの首都リスボンで開かれる「世界青年の日(WYD)」世界大会のテーマとつながっている。
WYD世界大会は8月2日から6日まで開かれるが、教皇は大会出席のためポルトガルを訪問され、首都リスボンをはじめ、毎年数百万人の巡礼者が訪れるマリア巡礼地、ファティマにも立ち寄られる予定だ。
また8月31日から9月4日にかけて、歴代の教皇として初のモンゴル訪問をされる。 モンゴルのカトリック教徒は1500人弱だが、昨年8月に、首都ウランバートルの使徒座知牧区(カトリック教会の教区がまだ設置されていない宣教地域に設立される管轄の形態)の長であるジオルジオ・マレンゴ師を同国初の枢機卿に任命されるなど、同国での教会活動を重視されている。