集いから10年、世界は今、新たな戦争の脅威にさらされ、イスラエルとパレスチナの間でもガザ地区での先の見えない戦闘で多くの犠牲者が出続けている。そうした中で、教皇は「祈りの集い」10周年を迎える8日、バチカン庭園を訪れ、四人で植樹したオリーブの前で、改めて平和を祈られる。
2014年の6月8日の「祈りの集い」は、教皇が同年5月に聖地を巡礼した際、ペレス大統領とアッバス大統領に、一致して平和を祈る機会を呼びかけたことにより実現した。
バチカン庭園で行われた祈りには、教皇と両大統領、そしてバルトロメオス1世総主教をはじめ、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から各使節が参加。三つの宗教それぞれの祈りを通して、人民間に平和の賜物を願い求めた。祈りの後には、4人で、平和の象徴であるオリーブの苗をバチカン庭園に植えた。
(編集「カトリック・あい」)