
(2025.2.14 Vatican News)
バチカン報道官室がローマ時間14日夜(日本時間15日未明)に発表したところによると、14日朝にローマ市内のアゴスティーノ・ジェメリ病院に入院された教皇フランシスコは検査を受け、呼吸器感染症の薬物治療を始められた。
入院に伴い、芸術家たちの聖年のミサを含む今後数日の予定されていた行事は延期ないしキャンセルされた。
バチカン報道官のマッテオ・ブルーニ氏は14日夜、記者団に対して、「初期検査では呼吸器感染症と示された。微熱があるが、容態は安定しておられる… 教皇は落ち着いおられ、いくつかの新聞を読まれた」と説明した。
また、今回の入院に伴い、今後予定されている聖年行事に変更が生じている。バチカン報道官室は声明で、「15日に予定されていた聖年の特別謁見は中止となった。日曜16日に予定されていた『芸術家と文化界のための聖年のミサ』は、文化教育省長官のホセ・トレント・デ・メンドンサ枢機卿が司式する」とし、月曜17日にチネチッタで予定されていた芸術家との会合も「教皇が出席できないため、中止される」としている。
バチカン報道官室は、2月14日(金)の朝の謁見を終えた後、教皇フランシスコがアゴスティーノ・ジェメリ総合病院に入院すると発表した。教皇は、現在患っている気管支炎の診断と治療を継続するため、いくつかの検査を受ける予定であると説明した。教皇は数日間にわたり気管支炎を患っており、そのことは数回の一般謁見の際に言及されていた。
先々週と先週の水曜日の一般謁見を含むその他の行事では、教皇は協力者たちに用意された発言を代読するよう求めた。6日には、教皇庁報道官室が、教皇が気管支炎を患っているため、サンタ・マルタの自宅で謁見を行うとの声明を発表していた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)