
(2026.6.2 Vatican News)
教皇レオ14世が2日、定年を迎えるバチカン広報省のパオロ・ルッフィーニ長官の後任に、カトリック系EWTNnewsの社長兼最高執行責任者を務めるマリア・モンセラート・アルバラド氏をあたることを決めた。11月1日付で就任する。
アルバラド氏の広報省長官の任命で、教皇は、前任者のフランシスコ教皇によって開始されたバチカンの改革と刷新の道の継続を明確にした。この改革で、バチカンにおいて、男女を問わず信徒が指導的立場や責任ある役職を任されるようになったが、省のトップに聖職者でない女性が任命されるのは始めてだ。
メキシコシティ生まれのアルバラド氏は、フロリダ国際大学およびジョージ・ワシントン大学で学位を取得。2009年から2023年にかけて、彼女は Becket Fund for Religious Libertyで要職を務め、宗教の自由の擁護と人間の尊厳の促進に尽力した。2023年から、米国のカトリック系テレビ、ラジオ、インターネットのニュースネットワークであるEWTN((Eternal Word Television Network)の主要部門EWTN newsの社長兼最高執行責任者を務め、テレビ、ラジオ、印刷媒体、デジタル、ソーシャルメディアにおいて7カ国語でコンテンツを制作する国際的なメディアプラットフォームを統括している。
バチカンの改革の一環として2015年6月に教皇フランシスコによって設立された広報省は、Vatican News、Vatican Radio, L’Osservatore Romano, Vatican Media(写真・音声・映像サービス)、報道局、出版局、印刷局、映画資料館を含む、バチカンの広報関係機関を統括。担当分野の運営上および技術的な機能に加え、広報・情報通信分野における教会の活動の本質的な神学的・司牧的側面を深め、発展させる役割も担っている。
アルバラド氏は、2018年にバチカンの省の初の長官となったパオロ・ルッフィーニの後任となる。任命発表後の声明で、 「この任命は予期しないものでしたが、教皇に仕えたいという誠実な願いを持ってこれを受け入れます。過去数年にわたるルッフィーニ氏の指導に感謝するとともに、友情と希望を持って、この省庁を強化するという重要な仕事を継続し、ローマおよび世界各地の教会が世界に向けてキリストを伝えるために奉仕し続けられるよう努めていきたい」と抱負を述べた。
また、ルッフィーニ氏は広報省職員宛てに書簡を送り、次のように述べた。
「広報省は、急速に変化する情報通信の世界に常に耳を傾けるという使命を、そのDNAそのものに刻み込んでいます。組織として誕生したその瞬間から、私たちの指針は、『決して立ち止まらず、走り続けながらバトンを渡し、今この瞬間、まさにこの時に存在し続けること』だ。それは、時を経て深まる交わりの道具となるコミュニケーションの試金石。私はレースの最終ラウンドに入った。私たちの職業人生という長い旅路において、定年となる70歳を迎え、次期長官のアルバラド氏にバトンを渡すその瞬間を前にしてる。私たちは互いをよく知っている。そして今後数か月間、教会において私たちを結びつける交わりの精神のもと、緊密に協力していくつもりだ」と語った。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)