
(2022.5.18 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇フランシスコは18日に布告された詔書で、バチカンの奉献・使徒的生活会省に対し、聖職者でない者が修道会、修道院など宗教共同体の会長、院長など長を務めることを認める権限を与えられた。即日、発効する。
教皇は就任以来、カトリック教会の刷新・活性化の一環として、バチカンの諸機関の統治に関する様々なポストに一般信徒が就かせる方策を次々を打ち出しておられるが、それからさらに一歩踏み込んだものとして注目される。
詔書によれば、今回の変更は、教会法(CIC)の宗教コミュニティの聖職者による統治を定めた588条2項の規定を、一定の条件のもとに免除する、というもの。その条件とは以下の三点だ。
①奉献生活の会または使徒的生活の会の評議会議長は、評議会の同意のもとに、非聖職者を地域の共同体の統治者として指名できる。
②評議会会長は、評議会の同意を得て判断し、奉献・使徒的生活会省から書面による認可を受けた後、非聖職者を長として指名できる。
⓷非聖職者は、そのようなケースを規定する法に従って、評議会会長ないし長として選出されることができるが、選出にあたっては、奉献・使徒的生活会省からの書面による確認を必要とする。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)