Pope Francis blesses the faithful gathered before the Baptistery of Saint-Jean (Vatican Media)
(2024.12.15 Vatican News Linda Bordoni)
教皇フランシスコが15日、「地中海地域の民間信心」に関する会議出席などのため、フランス領のコルシカ島を日帰り訪問された。同島を訪問するのは歴代教皇で今回が始めて。教皇フランシスコのフランス訪問は今回が3回目となる。
教皇は15日朝、コルシカ島に到着され、フランス駐在教皇大使のチェレスティーノ・ミリオレ大司教をはじめとする宗教界と市民団体の代表団の歓迎を受けた後、首府アジャクシオで初の聖堂の一部だった初期キリスト教の洗礼堂の遺跡に立ち寄られた。
洗礼堂は、駐車場と建物の建設に先立ち、国立考古学予防研究機関のグループによる発掘調査で2005年に発見されたもので、その歴史は6世紀に遡ると言われ、大きな十字型の水槽と小さな円筒形の水槽から構成されており、洗礼の儀式の前に洗礼志願者の足を洗うためのものだったと考えられている。
教皇就任以来、47回目となる今回の海外訪問の始まりに、多くの人々が通りやバルコニーに並んで教皇を歓迎し、洗礼堂の前では信者たちが教皇を待ち、少年が祈りを先導した。教皇はこの後、「地中海における民間信心」に関する会議で講演され、続いて、被昇天の聖母に捧げられたカテドラルで、司教・司祭・助祭・修道者・神学生らとの出会いを持たれ、正午の祈りをなさる。午後は、アウステルリッツ広場でミサを捧げ、空港で、マクロン仏大統領と会見。送別式を経て、ローマへの帰途に就かれる予定だ。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)