(2024.10.18 バチカン放送 ロベルト・チェトラ、リンダ・ボルドーニ)
教皇フランシスコは17日、イスラエルのエフード・オルメルト元首相と、パレスチナのナセル・キドワ元外相をバチカンに迎え、会談された。平和運動団体の代表たちも同席した。
会談後、オルメルト元首相は「重要で感動的な会談だった」とバチカンのメディアのインタビューに答えた。教皇はこの対話の中で、中東における平和への取り組みに特別な関心を示され、毎日紛争の状況を追い、ガザのキリスト教徒と連絡を取っていると語られた、という。
キドワ元外相は会談で、オルメルト元首相と共に、教皇に、「即時停戦と、ハマスに拘束中のイスラエル人人質の解放、イスラエルに収監されているパレスチナ人受刑者の釈放、平和のうちに2つの国家を成立させるための交渉の再開など、ガザの平和のための提案」を示したことを明らかにした。
また、元外相は「戦争を終結させ、1967年の国境線に基づき、2つの国家の共存と、2つの民族間の和平を達成することは、我々の使命として重要なこと」と語り、ヨルダン川西岸地区をめぐるオルメルト元首相の提案と、ガザ地区での即時停戦の急務の必要性に同意することを表明した。さらに、代表団は教皇との対話で、エルサレムとその地位、統治のあり方という「人類全体にとって重要な問題」に言及したと語った。
(編集「カトリック・あい」)