教皇フランシスコが30日の水曜恒例一般謁見で、使徒的勧告「第二ラウダ―ト・シ」を、9月1日からの「創造の季節」が終わるアッシジの聖フランシスコの祝日、10月4日に発表する、と表明された。
9月1日のカトリック教会「被造物を大切にする世界祈願日」の今年の教皇メッセージのテーマは、「正義と平和が流れるように」だ。そして、この日から始まる、教会にとっての「創造の季節」は、10月4日のアッシジの聖フランシスコの祝日で幕を閉じるが、教皇は「この日に、私は回勅、『第二のラウダート・シ』を発表するつもりです」と語られた。
そして、「環境や気候の”不正義”の被害となっている人たちに寄り添い、酷い世界戦争が起きている私たちの”共通の家”で無意味な戦いを終わらせるために努める必要があります。 皆さんが、溢れる活気を取り戻せるよう、働き、祈っていただきたい」と訴えられた。
教皇は既に発表されている「被造物を大切にする世界祈願日」のメッセージで、「私たちは、心、ライフスタイル、社会を支配する公共政策を変える決意をしなければならない」とされ、「『創造物を搾取されるべき対象』として考えるのではなく、『創造主からの神聖な贈り物として守られるべき現実』として考える必要があります」と強調。
さらに、10月の世界代表司教会議(シノドス)通常総会のテーマになっている「シノダリティ(共働性)」の重要性にも言及。「この『創造の季節』の月間に、キリストに従って”シノドスの道”を歩む者として、私たちは暮らし、働き、祈り、私たちの”共通の家”が再び『命』で満たされることを願っています」と語られている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)