(2024.9.18 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
バチカン報道局が18日明らかにしたところによると、バチカンのピエトロ・パロリン国務長官(枢機卿)が16日、ロシアの人権委員、タチアナ・モスカルコワ氏とビデオ協議を行った。
協議でパロリン長官は、ロシア当局に逮捕されたウクライナ人司祭2名の釈放における委員の役割に感謝を述べたうえで、「国際紛争の状況下で国際条約で定められている基本的人権を保護する必要性」を強調した。
このような表現で、長官は、続くロシアによるウクライナ軍事侵攻とウクライナ国民に対する数々の殺害や虐待など基本的人権を踏みにじる行為がいまだに続いていることを暗に批判し、速やかな対応を求めたものと見られている。
バチカン報道局の声明では、長官は「いくつかの人道的問題についても話し合い、特に、ロシアで捕虜として拘束されているウクライナ兵士への支援と、ロシアとウクライナ双方で拘束している兵士の相互交換について言及した」とも述べている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)