・バチカンの”スーパー省”、総合人間開発省に初の女性長官

(2026.6.30    Crux Now Staff)

(2025年9月、バチカンでの記者会見で発言するアレッサンドラ・スメリリ修道女。画像 ©Vatican Media)Pope appoints woman to head development dicastery

   教皇レオ14世は29日、バチカン総合人間開発省の長官、マイケル・チェルニー枢機卿(イエズス会)の後任に、イタリア人のアレッサンドラ・スメリリ修道女(「扶助者聖母会=サレジアン・シスターズ)を任命した。

 総合人間開発省は、フランシスコ教皇の時代に創設された「スーパー省」と呼ばれる統合組織の最初のもの。それまでのバチカンの正義・平和評議会、移民・難民司牧評議会、医療従事者への司牧支援評議会、および人道支援機関Cor Unumを統合して発足した。

 フランシスコ教皇は、バチカン組織の重要ポストに女性を登用するのに積極的で、昨年1月に、奉献・使徒的生活会省の長官に修道女を任命していたが、バチカンの「行政・統治機構の最高指導的役職」に女性が就任するのは初めてだ。

 51歳のスメリリ修道女は現在、7月に80歳を迎え退任予定のチェルニー枢機卿の下で、同省の次官を務めている。教皇庁立教育科学大学で政治経済学および統計学の博士号を取得している。

 教皇はまた、現在、スメリリ修道女と共に同省次官を務めるファビオ・バッジョ枢機卿を同省の長官代理に任命した。この動きは、フランシスコ教皇が昨年1月、イタリア人のシモーナ・ブランビッラ修道女をバチカンの奉献・使徒的生活会省の長官に任命した際、アンヘル・フェルナンデス・アルティメ枢機卿を修道会を監督する部門の長官代理に指名したのと軌を一にする。

 長官の命令書にしばしば副署をする長官代理の任命は、教会内で現在進行中の神学的議論を反映しており、それは権力の組織や方向性に実質的な影響を及ぼすとみられる。現在、バチカンの各省長官は、命令を受けた者が従わなければならないような命令を下せる立場にあるが、現在の教会法では、女性は、教会における統治権を行使するために必要な聖職叙階の秘跡を受けることができないからだ。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年7月2日