(2025.1.6 バチカン放送)
教皇フランシスコが6日、教皇庁奉献・使徒的生活会省長官に、同省次官のシスター・シモーナ・ブランビッラ(59)を任命された。バチカンの省の長官に女性が任命されるのは初めて。
副長官には、サレジオ会前総長のアンヘル・フェルナンデス・アルティメ枢機卿(64)が就任する。
Sr.ブランビッラは、慰めの聖母宣教修道女会の会員で、2011年から2023年10月まで、教皇庁の奉献・使徒的生活会省次官に任命されるまで同会の総長を務めていた。
教皇フランシスコは教皇就任以来、女性の登用を積極的に進めている。2013年から2023年にかけて、教皇庁とバチカン市国で働く女性の割合は、19.2%から23,4%に上昇。
女性を含む一般信徒が教皇庁の省はじめとした部署の要職に就くケースが増え、総合人間開発省のアレッサンドラ・スメリッリ次官、バチカン美術館のバルバラ・ヤッタ館長、バチカン市国行政庁次官ラファエラ・ペトリーニ次官などがその例だ。昨年12月には、Sr.シモーナ・ブランビッラと世界カトリック女性団体連合(WUCWO)前会長のマリア・リア・ゼルビーノを国務省の常任評議会議員に任命されている。
さらに2022年には、教皇が使徒憲章Praedicate Evangeliumを出され、以前は枢機卿や大司教に限られていた長官になる道を開いており、今回の Sr.ブランビッラの長官任命はそれに基づくものといえる。
(編集「カトリック・あい」)