・バチカンが、教皇の許可なく4人の”司教”叙階を強行したピオ十世会の全員を破門

The Lefebvrite episcopal ordinations took place in SwitzerlandThe Lefebvrite episcopal ordinations took place in Switzerland  (AFP or licensors)

(2026.7.2  Vatican News)

 バチカン教理省が2日、教皇の許可なしに叙階を強行したピオ十世会の4人の”司教”および会員の司教、司祭、信徒を破門した、と発表した。

  教理省長官のヴィクトル・マヌエル・フェルナンデス枢機卿が署名した文書は、ピオ十成果が7月1日に行った司教叙階のた儀式を「分裂的な性質を持つ行為」と定義し、付随する説明文において、破門という重大な教会法上の制裁の詳細を明記している。

 文書によると、「教皇の委任なしに、かつ教皇の意思に反して4名の司祭を司教に叙階した」という「分裂的な性質を持つ行為」を行ったことによるものであり、この破門処分は使徒座にのみ留保されているものである。

 今回の教理省の布告は、叙階の執行に際し、叙階を行う者および叙階を受ける者の双方が、規定された破門に陥ったことを定めている。この痛ましい結末は、教皇レオ14世が繰り返し表明した意思に反して、ルフェーヴル派が下した決定の結果だ。

 この破門により、ピオ十世会の司教および司祭たちは、ローマ教会から改めて分離されることとなった。信徒については、同修道会に正式に所属する者は破門されたものとみなされる。

破門の布告

 詳細については、破門の布告と同時に同省庁が公表した「解説」に記載されており、その全文を以下に転載する。

 聖パウロ6世の時代から、最近当局で行われた最新の協議に至るまで、マルセル・ルフェーブル大司教によって始められた運動のメンバーをカトリック教会との完全な交わりに再び導こうとする数多くの試みは、徒労に終わった。

 この状況は、教皇の意向に反し、かつ教会法を公然と違反して、教皇の許可なしに行われた最近の司教叙階によって、さらに悪化している。

 したがって、当省庁は、委ねられた職務を忠実に遂行するにあたり、この行為が分裂の罪を構成し、関与した聖職者および信徒に対して教会法上の結果が生じることを表明する必要があると判断する。実際、1988年にすでに宣言されたとおり、「そのような不服従――それは実質的にローマ教皇の首位権の拒否を意味する――は、分裂行為を構成する」(参照:ヨハネ・パウロ二世、使徒書簡『Ecclesia Dei』、3)。

https://www.vatican.va/content/john-paul-ii/it/motu_proprio/documents/hf_jp-ii_motu-proprio_02071988_ecclesia-dei.html

 この点に関して、今後以下の通りとする:

1. 聖ピオ十世司祭兄弟会に所属する聖職者は分裂状態にあり、したがって分裂主義者とみなされなければならない(『Ecclesia Dei』5 c参照; 教皇庁立法テキスト評議会、『マルセル・ルフェーブル司教の運動に帰依する者らが招いた分裂による破門に関する解説』、1996年8月24日、5-6頁)、法に定められた破門の対象となる(カトリック教会法典第1364条第1項)。

2. 信徒に関しては、聖ピオ10世司祭兄弟会に正式に所属する者は、分裂主義者とみなされ、1996年の教皇庁立法テキスト評議会による『解説』で定められた条件に基づき破門される(同上、7項参照)。同『解説』は現在も有効であり、当省庁はこれを自らの見解として採用する。

https://www.vatican.va/roman_curia/pontifical_councils/intrptxt/documents/rc_pc_intrptxt_doc_19960824_vescovo-lefebvre_it.html

3. 最後に、神の聖なる民に対し、聖ピオ十世司祭兄弟会の聖職者たちが秘跡を不法に授けていること、また、彼らが授ける告解の秘跡および彼らが立会する結婚は無効であることを警告する。

教会は、慈愛に満ちた母として、完全な交わりへの復帰を望むすべての人々を、誠実な愛情と深い配慮をもって迎え入れる。使徒座大使は、各管区長が様々な事例において用いるべき手続きを定める。

最後に、すべての信徒に対し、ローマ教皇、教皇と共にある司教たち、そして教会全体との交わりを堅く保つこと(『Lumen Gentium』22項、カノン法751条参照)、ならびに前述の聖ピオ10世司祭兄弟会が推進する典礼や活動への参加を控えるよう強く促す。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2026年7月2日