
(2021.10.29 バチカン放送)
教皇フランシスコは29日、バチカン宮殿で米国のバイデン大統領の訪問を受けられた。バイデン氏がこれまで3回、教皇にお会いしているが、大統領としては初めて。カトリックの米大統領がバチカンを訪れるのは、ケネディ大統領に次いで二人目だ。
二人の会談は1時間15分(同日行われた韓国の文大統領との会見は約25分)に及び、地球環境保護、新型コロナウイルスとの闘い、難民や移民への支援などを中心に、信仰と良心の自由の権利を含む人権問題も話し合われた。
さらに、30日からのローマでのG20サミットを念頭に、国際情勢をめぐるいくつかの問題、また外交努力による平和の構築などについても意見が交換された。
バイデン大統領は、教皇との会見に続いて、国務長官パロリン国務長官とギャラガー外務局長同席で会談した。
大統領は、ローマでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)と英グラスゴーでの国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)への出席の機会に、イタリアを皮切りに欧州各国を歴訪する。
(編集「カトリック・あい」)