Pope Francis with Coptic Pope Tawadros II (Vatican Media)
(203.5.10 Vatican News Joseph Tulloch)
コプト正教会の教皇タワドロス2世が10日、教皇フランシスコの水曜恒例の一般謁見に参加。教皇フランシスコと挨拶を交わした後、カトリック教会の教皇以外では初めて、聖ペトロ広場に集まった人々に向けて語りかけた。
タワドロス2世は、「愛する兄弟よ、教皇フランシスコ教皇。キリストは復活されました、本当に復活されました!」と述べた。
そして10年前のこの日、聖ペトロ広場を訪れたときのことを思い起し、 「私はこの場所を見て、10年前の同じ日に記憶を遡ります。コプト教会の代表団とともに私を歓迎してくださった皆さんの愛にあふれた好意を思い出しています」と語った。
また、タワドロス2世は、当時、5月10日を毎年「コプトとカトリックの友好の日」として祝うことを提案したことを回想し、「それ以来、フランシスコ教皇と毎年5月10日に電話で会談して来ました」と述べた。
さらに、2017年の教皇フランシスコのエジプト訪問について改めて感謝し、「コプト正教会の本拠地であるエジプトには、キリスト教のルーツがあり、修道院制度が生まれた土地でもある」と指摘。「私たちは、ルーツや所属の違いにもかかわらず、内に住まうキリストの愛と、取り囲み、導いてくれる使徒たち、聖人たちの守りによって一致しています」と強調した。
教皇フランシスコは、タワドロス2世の挨拶を受ける形で、「今日、アレクサンドリア教皇であり聖マルコ教区総主教であるタワドロス2世教皇にご挨拶できることを、大変うれしく思います」と語られた。
続けて、「親愛なる友人であり兄弟であるタワドロス、この二周年に私の招待を受け入れていただき感謝します。聖霊の光があなたのローマ訪問を照らしてくれることを祈ります」とされ、「コプト正教会とカトリック教会の間の友好関係の発展に尽力してくださったことに心から感謝します」と付け加えられた。そして、タワドロス2世を見つめ、「私たち二人は毎年電話で話していますが、良い兄弟であり続けているし、喧嘩もしたことがない!」とジョークを飛ばされた。
最後に教皇フランシスコは、サン・ピエトロ広場に集まったコプト正教会の司教たち、信徒たちと共に、「全知全能の神に願います。コプト正教会の聖人たち、殉教者たちの取り次ぎを通して、私たちが交わりの中で成長できますように」と祈られた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
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