・ウクライナで国際カリタスの大型支援物資備蓄倉庫がロシアのミサイル攻撃で破壊、炎上-バチカン支援援助省長官が深い悲しみ表明 Firefighters battle the blaze at the Caritas Spes warehouse in Lviv on Tuesday night (AFP or licensors) (2023.9.20 Vatican News By Benedetta Capelli) カトリックの国際支援団体、カリタスの同国西部、リヴィウの人道支援物資を備蓄している大型倉庫が19日夜、ロシアのミサイル攻撃を受け、炎上、破壊された。カリタスは、昨年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以来、ウクライナで被災者救済、支援事業を続けている。現地のカリタス関係者によると、この攻撃による死傷者は報告されていないが、倉庫と備蓄されていた約300トンの人道支援物資が完全に消失した。 教皇フランシスコの命を受けて現在もウクライナで支援活動中のコンラッド・クライェフスキ支援援助省長官(枢機卿)は20日、Vatican Newsの電話取材に応じ、「リヴィウの支援物資倉庫は、バチカンの支援事業の一環として教皇から託された物資を、ロシアによる攻撃で困窮しているウクライナの人たちに配布するための重要な施設だった。彼ら(ロシア政府と軍)は、自分たちの攻撃で苦しんでいる人たちを助ける可能性をつぶすために、この施設を破壊したのです」と深い悲しみを表明した。 だが、バチカンは、このようなロシアの残虐な攻撃にもかかわらず、リヴィウで、助けを必要としているウクライナの女性や子供たちのための保護施設を、教皇と多くの善意の人々寄付によって開設する準備を進めている。バチカンの20日のプレス向け発表によると「この施設は、ロシアの攻撃を受けた地域から脱出したが、母国を離れず、リヴィウに避難している多くの人々を支援するためのもの」とし、被災した貧困層向けの炊き出しも提供する予定だ。 長官は現在の、ウクライナ滞在中に、避難民を受け入れているさまざまなコミュニティを訪問し、「家から遠く離れて苦しんで困っている人々を支援しているすべてのボランティアや個人」に感謝の気持ちを伝える予定だ。 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二) ツイート 関連
Firefighters battle the blaze at the Caritas Spes warehouse in Lviv on Tuesday night (AFP or licensors) (2023.9.20 Vatican News By Benedetta Capelli) カトリックの国際支援団体、カリタスの同国西部、リヴィウの人道支援物資を備蓄している大型倉庫が19日夜、ロシアのミサイル攻撃を受け、炎上、破壊された。カリタスは、昨年2月にロシアによる軍事侵攻が始まって以来、ウクライナで被災者救済、支援事業を続けている。現地のカリタス関係者によると、この攻撃による死傷者は報告されていないが、倉庫と備蓄されていた約300トンの人道支援物資が完全に消失した。 教皇フランシスコの命を受けて現在もウクライナで支援活動中のコンラッド・クライェフスキ支援援助省長官(枢機卿)は20日、Vatican Newsの電話取材に応じ、「リヴィウの支援物資倉庫は、バチカンの支援事業の一環として教皇から託された物資を、ロシアによる攻撃で困窮しているウクライナの人たちに配布するための重要な施設だった。彼ら(ロシア政府と軍)は、自分たちの攻撃で苦しんでいる人たちを助ける可能性をつぶすために、この施設を破壊したのです」と深い悲しみを表明した。 だが、バチカンは、このようなロシアの残虐な攻撃にもかかわらず、リヴィウで、助けを必要としているウクライナの女性や子供たちのための保護施設を、教皇と多くの善意の人々寄付によって開設する準備を進めている。バチカンの20日のプレス向け発表によると「この施設は、ロシアの攻撃を受けた地域から脱出したが、母国を離れず、リヴィウに避難している多くの人々を支援するためのもの」とし、被災した貧困層向けの炊き出しも提供する予定だ。 長官は現在の、ウクライナ滞在中に、避難民を受け入れているさまざまなコミュニティを訪問し、「家から遠く離れて苦しんで困っている人々を支援しているすべてのボランティアや個人」に感謝の気持ちを伝える予定だ。 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)