(2024.10.22 Vatican News )
教皇フランシスコは、12月7日に枢機卿会議で21人の新枢機卿任命を予定していたが、そのうちの1人、インドネシア・ボゴール教区長のパスカリス・ブルーノ・シュクル大司教の辞退申し出を受諾された。
バチカン広報が22日夜、発表したもので、これにより、教皇から赤い帽子を受け取る枢機卿は当初より1人減って20人となる。
(「カトリック・あい」=教皇による枢機卿任命を大歓迎して受けるのが一般的な中で、辞退するのは、極めて異例だ。)
バチカン広報によると、シュクル大司教は枢機卿任命辞退の理由として、「教会と神の民に奉仕する中で個人的な成長を続ける」ことを挙げたという。この選択は「司祭生活をさらに深めたい」という願望から生まれたもの、とバチカン広報は補足説明した。
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パスカリス・ブルーノ・シュクル大司教は、1962年5月17日、インドネシアのフローレス島、ルテン教区のラングーで生まれ、小学校を卒業後、キソルのピオ10世神学校に入学。その後ジャカルタのドリヤカラ哲学部で哲学を学び、さらにジョグジャカルタの神学部で神学を学んだ。フランシスコ会の会員となり、1991 年 2 月に司祭叙階。モアネマニ教区で司祭を務めた後、1993 年から 1996 年まで、ローマのフランシスコ会が運営する大学 Antonianumで霊性に関する学位を取得。2001年から2009年までフランシスコ会のインドネシア管区長を務め、2009年にアジア・オセアニア地区の責任者となり、2013年11月21日、教皇フランシスコによってボゴール教区司教に任命された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)