・「21世紀は殉教の世紀、すでに1700人以上の殉教者が出ている」ーバチカンの新殉教者委員会が国際会議

(2026.9.15  Crux Now  Staff )

「殉教の世紀」:バチカン委員会は、21世紀に1700人以上の殉教者が亡くなったことを記録した。

 会議の講演者には、エルサレムのラテン総大司教であるピエルバッティスタ・ピッツァバラ枢機卿が含まれており、同枢機卿は聖地におけるキリスト教徒の平和的な役割について講演する予定。

 会議に先立って先週、記者会見した「新殉教者および信仰の証人委員会」のファビオ・ファベネ委員長は、委員会は「世界各地で福音のために亡くなったキリスト教徒に関する通知や情報を収集し続けている」と述べた。

 また、バチカンのマルチェロ・セメラロ列聖省長官は、「必要な条件が満たされれば、目録に記載されている人物の一部について、列福や列聖の手続きが開始される可能性は否定できないが、全員が必ずしも列聖されるとは限らない… 教会における聖性の恵みは、列聖という形に表れるが、それに限定されるものではない」とも語った。

 長官はさらに、聖ヨハネ・パウロ二世教皇が称賛した「普通のキリスト教徒の生活の高い水準」と、フランシスコ教皇の「隣人の聖性」という言葉を強調。「キリスト教の聖性の人間学的価値」は「真理のために苦しむ能力」に表れる、と述べた。

*殉教者に多宗派キリスト教徒も含める

 フランシスコ教皇が2023年にコプト正教会の殉教者21人をローマ殉教者列伝に加えたことは、委員会が洗礼を受けた人々や異なるキリスト教宗派の人々の間で「共通の殉教者列伝」を認めるという、今後の展開を示唆するものだった。「キリストを告白し、福音を証しするために血を流した人々」の名簿を作成するという委員会の活動は、カトリック教徒に限ったものではない。

 この委員会を設けられたフランシスコ教皇は「委員会の活動によって、教会によって公式に認められた殉教者たちが、私たちの兄弟姉妹たちの数多くの記録された証言と並び立ち、キリスト教の殉教という一つの声が響き渡る広大なパノラマの中に立つことができるようになるでしょう」と語っている。

*新たな殉教の世紀が到来している

 歴史家であり、同委員会の副委員長を務めるアンドレア・リカルディ氏は、「21世紀は殉教によって特徴づけられる世紀」とし、「『新たな殉教の時代に直面しているのか』という問いに、我々はイエスと答えねばならない。フランシスコ教皇が強く予感されたように、新たな殉教の世紀が到来している。殉教の時代は続いているのだ」と彼は述べた。

 今会議では、コンゴ民主共和国のキンシャサ大司教、フリドリン・アンボンゴ枢機卿も講演するが、同国では、イスラム国を名乗るテロリストが8月に130人のキリスト教徒の殺害したと公言したばかりだ。同国に限らず、アフリカ大陸全体で多くのキリスト教徒が殺害されており、ナイジェリア、モザンビーク、ブルキナファソをはじめとする多くの国々で、大規模な流血事件が発生している。

 会議では、聖地、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジアの殉教者についても取り上げられる予定。今世紀に入って、南米だけでで304人の殉教者を記録している。

 セメラロ長官「多くの宣教師や信徒が、麻薬密売、森林破壊、あるいは天然資源の搾取に反対したことなど、様々な理由で殺害されている… 彼らに共通しているのは、違法行為を牛耳る者たちにとって『都合の悪い存在』になったことだ」と述べている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」)

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2026年9月16日