
バチカンのFides news が20日、世界のカトリック教会の現状について2021年12月31日現在のデータを発表した。
それによると、 2021年末で世界のカトリック教徒は 13 億 7500 万人。前年末と比べて 1624 万人増えた。大陸別に見ると、これまで同様、欧州の減少に対して、特にアフリカとアメリカ大陸で増加が目立つ。ただし、 世界の総人口に占めるカトリック教徒の割合はわずかに減少して 17.67% となった。
司教、司祭、修道者の数は減少 を続けている。 世界には5340の司教がおり、そのほとんどが教区長だが、修道会司教とともに減少している。
また司祭の世界全体の数は40万7872人で、一年間で2347人減少。 最も大きく減っているのは、欧州で 3632 人の減少となった。これに対して、 アフリカとアジアは、それぞれ1518名と719名増えている。教区司祭と修道会司祭の内訳では、教区司祭が911人減り、修道会司祭は1400人減った。
このような 司祭の減少によって、世界の司祭一人が担当するカトリック教徒の数は前年末より59人増えて平均で 3373 人となった。その一方で、常任助祭は世界中で増え続けており、4万9176名と、司祭の約一割に相当する規模になっている。
女性の修道者では、修道女が 1万588 人減るなど、全体的に減少している。特に欧州で、最大の減少(修道女は7804人減少)となった。
カトリック学校およびその他の教育サービス の分野では、幼稚園が世界に 7万4368 か所以上、園児 756 万 5000 人を抱え、小学校は10万939 か所に児童3470 万人、中学校は 4万9868 か所に 1948 万人の生徒を育成している。 教会が世界中で運営する慈善・医療センターは、高齢者、慢性疾患、または障害のある人々のための病院 が5405 か所、 老人ホームなど1万5276 か所。 孤児院は 9703 か所で、うち3230か所はアジアにある。託児所は 1万567 か所、結婚相談所が 1万604 か所、社会復帰センターが 3287 か所、その他の施設が 3万5529 か所、となっている。