・中国でバチカンとの暫定合意後5人目の司教叙階ー政府・党の管理・監督下にある司教の手で

Episcopal ordination of Bishop Li Hui in China叙階される李 僡・新司教

 

2021年7月29日

・カトリック司教協議会会長に菊地・東京大司教を選出

(2021.7.26 カトリック・あい)

 25日付けのカトリック新聞によると、日本カトリック司教協議会の臨時総会が12日から15日にかけて開かれ、その中で行われた次期会長選挙で、菊地功・東京大司教が会長に選出された。副会長には梅村昌弘・横浜司教が就く。任期はいずれも来年2月に予定する2022年度定例司教総会の開始時から2025年度定例総会開始時まで。また、同協議会の常任委員会委員の選挙も同時に行われ、菊地次期会長、梅村次期副会長のほか、前田万葉・枢機卿(大阪教区)、松浦悟郎司教(名古屋教区)、勝谷太治司教(札幌教区)、ヨゼフ・アベイヤ司教(福岡教区)、中野裕明司教(鹿児島教区)を選んだ。

2021年7月26日

・菊地大司教がアジア司教協議会連盟(FABC)事務総長に

(2021.7.24 カトリック・あい)

 カトリック系のニュースサイトAsia Newsが23日付けで報じたところによると、アジア司教協議会連盟(FABC)のSecretary General(事務総長)に東京教区長の菊地功・大司教が就任することになった。

 事務総長は、会長のマウン・ボー枢機卿(ヤンゴン教区長)を補佐するのが基本的役割だが、当面最大の仕事は、今年11月の予定が来年にずれ込んでいるFABC創設50周年記念総会(開催予定地・バンコク)の総会の準備となる見通し。同総会は、2023年10月の世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会に向けて、教皇フランシスコが全世界の司教たちに求めておられる”シノドスの旅”の中で、アジア地域の教会の意見集約が最重要のテーマになるとみられる。

 そうした中で、2019年までカリタス・アジア総裁を務め、FABC人間開発局委員、世界宗教者平和会議(WCRP)日本委員会理事なども歴任して、アジア地域でのカトリック教会活動への貢献度も高い菊地大司教が適任と判断された、との見方が強い。

 FABC事務総長任命について、菊地大司教は24日付けの「司教の日記」で、21日の朝に突然、香港のFABC事務局からメールでボー会長の書簡を受け取り、現事務総長のマカオの李司教から、多忙による辞任の申し出があり、各国の司教協議会会長で構成する中央委員会で投票の結果、後任に選出したとの連絡を受けた、と、事務総長就任の経緯を説明。「具体的に何をすればいいのか、任期はいつまでか、など詳細の説明がまだされていない。実務は香港の事務局がしてくださることを期待しつつ、出来る限りの努力をする」としている。

 菊地大司教は、2017年12月に東京大司教に就任し、教区の司祭、信徒、教会の意見を集約しつつ新たな宣教司牧方針をまとめ上げ、現在は新型コロナウイルス大感染の中で、司祭や信徒を勇気づけながら精力的に司牧活動を続けている。だが、大司教就任から3年半を経過した今も、候補者をすでにバチカンに伝えているのもかかわらず、補佐司教の任命がされないまま、という状態が続いており、そうした中でFABC事務総長就任がさらなる負担となることが懸念される。

 

2021年7月24日

・コロナ禍の日本の教会、8月の平和旬間行事、広島教区除きほぼ中止に

(2021.7.22 カトリック・あい)

 日本の教会は8月6日から15日までを平和旬間としている。教皇聖ヨハネ・パウロ2世が1981年に日本を訪問された際、広島で、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うこと」とされる「平和アピール」を出され、以来これまで、「平和は単なる願望ではなく、具体的な行動が必要」であることを心に刻み、多くの信徒の参加のもとに、この10日間を過ごしてきた。

 だが、今年は新型コロナウイルスの感染再拡大の中で、東京教区、長崎教区など、恒例の行事の中止を余儀なくされる教区が大半を占めるようになっている。

 その中で、広島教区では、「平和の糸を紡ぐ~わが命つきるとも」をテーマにほぼ昨年と同様に規模を縮小して実施する。コロナ対策として、一般の参加者は教区内に限定し、人数制限をしたうえで開催。平和祈願ミサなど一連の行事は、平和の使徒推進本部YouTube でライブ配信する。ライブ配信されない行事は、広島教区ホームページの「平和行事」コーナーに、過去の平和行事における被爆証言とともにアップロードする予定だ。

⇒推進本部YouTube=https://www.youtube.com/channel/UC3buV09CpLI_seOpDHB0MTg 平和行事YouTube=http://www.hiroshima-diocese.net/page-2029/

 なお、東京教区では、カテドラルで毎年、土曜日に行われていた「平和を願うミサ」を中止する代わりに、8日の主日午前10時に、関口教会のミサをその意向による大司教司式ミサとし、また、平和旬間全体を、東京教区の姉妹教会であるミャンマーの教会に思いを馳せ、ミャンマーの人々のために、平和のために特に祈る期間とする。具体的な行動として、教区の各小教区で8月8日の主日のミサで、「ミャンマーの人々のため」の意向に沿って、特別献金を予定している。

  長崎教区は9日(月)の浦上平和祈願祭を中止し、それぞれの小教区で平和を願ってミサや祈りをささげることととしている。

2021年7月22日

・「祖父母と高齢者のための世界祈願日」バチカン発行の 司牧の手引と典礼に関する覚書

 (2021.7.21 カトリック・あい)

 7月25日はカトリック教会の第一回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」です。「カトリック・あい」ではすでに、バチカンでの発表直後から、その概要、趣旨、教皇メッセージを翻訳して掲載していますが、7月21日になって、カトリック中央協議会が、バチカンの信徒・家庭・いのちの部署長官名で出していたこの日のための司牧の手引と典礼に関する覚書の日本語訳を掲載したので、直前ではありますが転載します。

 なお、表記は、原則として当用漢字表記とし、原文英語訳の「pandemic」は、一部にされているそのままカタカナ表記にするのでなく、「新型コロナウイルスの世界的大感染」と明確に表記し直しました。漢字も立派な日本語であり、表意文字も多く、言葉の持つ深い意味を理解するのに役立つ、日本における宣教にとって、日本語と言う言葉の文化をたいせつにし、カタカナとひらがなの安易な使用は控えることが重要である、との判断からです。

【司牧の手引】

 「祖父母と高齢者のための世界祈願日」の制定は、この数か月の世界各地における、新型コロナの世界的大感染と高齢者世代の苦しみに特徴づけられた時に決定しました。高齢者がだれにも看取られることなく亡くなり、葬儀すら出せないという話を聞いて、教会は強い痛みを感じてきました。それは、今年の聖金曜日、教皇による十字架の道行においてまさに心に刻まれた、現代の十字架の一つです。「防護服、手袋、マスク、フェイスシールドを着用した宇宙飛行士のような恰好の人たちが、救急車から飛び出して来ました。彼らは、呼吸困難になった私の祖父を連れて行きました。祖父を目にしたのは、それが最後でした。数日後に、祖 父は病院で亡くなりました。どれほど心細かったことでしょう。実際にそばに居て、さよならを伝え、慰めてあげることもできませんでした」1

   苦しむ人に寄り添えない、ということは、憐れみを示すというキリスト者の召命とは相いれません。この世界祈願日は、教会は十字架を背負うこうした人々から距離を置いたままでは決していられないことをあらためて知る機会となります。教皇が選んだ「私はいつもあなたと共にいる」というテーマは、コロナ大感染の間、そして訪れるはずの状況改善の時期に、すべての教会共同体は高齢者と共に居続けたい、という望みの、はっきりとした表現です。

   新型コロナウイルスの大感染の第一波が最高潮に達した1年以上前に、信徒・家庭・いのちの部署は書いています。「個人として地方教会として、私たちには高齢者のためにできることがたくさんあります。彼らのために祈ること、孤独という病をいやすこと、連帯のネットワークを活性化することなどです。深刻な打撃を受けた時代状況に直面して、私たちは共通の責任を負っているのです」2。嵐が過ぎ去った時にこのことは、小教区と教会全体の生活の中で、通常の次元で行われなければなりません。高齢者に奉げられた日を毎年祝うことは、私たちの司牧活動の定まった構造の中に、弱い高齢者への配慮を組み込む一つの手だてとなります。

   高齢者への教皇フランシスコの配慮は、目新しいもの、とは言えません。近年の教皇たちも同様の注意を高齢者に向け、知恵と人間的な温かみのある言葉をかけています3。教皇フランシスコは、その教皇職を通じて、高齢者との霊的な親密さを示してきましたが、このことは、彼を彼たらしめる教会論に照らして読み取られるべきものです。適切な司牧的配慮を常に受けてきたわけではない他のグループと同じく、高齢者にも、神に忠実な聖なる民として、まさに果たすべき使命があります。教皇フランシスコは、彼らの務めは、記憶を保ち、若い人に信仰を伝えることだ、とされていますが、さらに重要なのは、彼らがカトリック信徒の中で重要な一員となることだと考えています。ただの教会の「利用者」なのではなく、旅の同行者でもあるのです。

  だからこそ、この世界祈願日は高齢者に関する文書を作成する機会ではなく、むしろ、高齢者に向けたメッセージがあり、そこにおいて教皇は、高齢者が教会の将来の歩みについて責任を分かちもち、パンデミック後の世界の建設に参加するよう求めているのです。これこそ、教皇フランシスコが提唱する、シノドス的視点に適合する新たな何かです。教皇によれば、高齢者は、「信仰において誤ることのできない、信仰の感覚(sensus fidei infallibile in credendo)の主体」である「洗礼を受けた信者の総体」4の一部を形づくっています。こうした考え方は、しばしば見落としがちな世代に対する司牧的配慮がいかに重要であるかを示しています。高齢者はすでに福音化されている、としばしば考えられがちなため、彼らのことを忘れてしまうのです。

   この第1回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」は、使徒的勧告『愛のよろこび』5周年を記念して、教皇が家庭にささげた年の期間中に祝われます。これは、祖父母ではない人も含め、すべての高齢者は、生活の場としての家庭環境をどれほど必要としているか、また、年配の家族が果たす役割を家族が認識することがどれほど必要であるかということへの自覚による、意識的な選択です。

 グローバル化した世界では、高齢者と家族との関係はもはやあって当然のことではなく、つねに問題視されることですらあります。これは、地理的、文化的背景によって異なる意味合いをもつ傾向ですが、高齢者と家族の間に危機が募りつつあることを示唆する反復的な特徴があるもので、考慮すべき時のしるしです。家族に対する司牧活動自体、夫婦関係や親子関係ばかりに関心を向けがちで、高齢の親と成人した子どもとの関係や、祖父母と孫との関係に焦点を当てるのは簡単ではありません。

   教皇はこれについて、回勅『兄弟の皆さん』の中で明確に述べています。「コロナウイルスが原因で、世界のさまざまな場所で、高齢の人たちに起きたことを目にしました。彼らは、そんなふうに亡くなる必要はありませんでした。しかし実際は、熱波やその他の要因により、似たようなことがこれまでも起きていました。彼らは、残酷に切り捨てられたのです。

 私たちは高齢者を隔離し、家族がふさわしく親しく寄り添うことなしに、他人の世話に任せきりにすることで、まさに家族を壊し、貶めていることに気付かずにいます。さらにそれは、若者から、自らのルーツと、自分たちだけでは手にできない知恵を得るために必要なつながりを奪い取ることになります。」(回勅『兄弟の皆さん』19)。これは、改めて示されなければならない重要な言葉です。それは、家庭と家庭への司牧的配慮の、ある意味で忘れ去られた世代に対する恩義について考える助けとなるでしょう。

   人々が落胆したり失望したりしないよう支える必要性に加えて、こうした複雑な状況(コロナ大感染、高齢者の新たな主導的役割の模索、家族関係の危機)から、教会は、集団で歩む旅に出て連帯を育む一つの単純な方法、つまり、祝うことを選択しました。高齢者と若者、すなわち、親と子、祖父母と孫、同じ家族に属している人も、そうではない人も、一緒になるのです。教会は、世代間の和解の必要性や、高齢者が経験する困難を認識していますが、誰の失敗も非難されることはありません。選ばれた方法は、ともに喜びに満ちた祝いの場を持つことです。

   放蕩息子と憐れみ深い父親のたとえ話にあるように、祝宴は家庭を傷つけた分裂を克服しうるものです。息子はおそらく、父親が年老いて死が近いと考え、遺産を要求し、それを浪費しました。その父親は戻ってきた息子を歓迎し、赦してくれたので、彼は年老いた親と、そして自分自身とも和解しました。それはすべて、彼らが共にした祝宴で祝われます。

 憐れみ深い父親は、問題や背信や曖昧さに気付いていないわけではありませんが、それでも祝うことを選ぶのです。私たちの心を満たし、「罪と悲しみ、内面的なむなしさと孤独から」(使徒的勧告『福音の喜び』1)解放してくれるのは、福音の喜びだけだからです。それこそが世代間の新たな関係を築く基盤であり、高齢者の知恵の助けを得て、コロナ大感染終息後の社会をその上に築く岩となるのです。

  だからこそ、第1回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」を、すべての世代がかかわる祝宴の時として体験してもらいたいのです。それは単に幸せをもたらすということだけでなく、主は若者同様、高齢者の人生にも寄り添っておられることを知る喜びをもたらすものでもあるのです。「神はいつも私たちと共にいる」のです。

   高齢者への司牧的関心を具体的に表現できる、多くの司牧の手段があります。教皇庁信徒評議会が数年前に発表した高齢者に関する文書を参照することは、そのための助けとなるでしょう5。それは、老後の意義と価値についての幅広い考察を含み、引き続き有効で今日の問題に直結した司牧的示唆を与えています。各地方教会や個々人が高齢者に寄り添うことのできる多くの手段の中で、簡単に実行でき、とても効果的な方法を提案しましょう。

 彼らを訪問することです。それは、出向いて行く教会の具体的なしるしです。訪問というのは、伝統に根ざした方法であり、病気の人や刑務所にいる人も含めて、憐れみを示すことです。今日、私たちがよく知る七つの慈善の業に、孤独な高齢者を訪ねるという「業」を加える必要があるようです。これを実行する人々に全免償を与えるという内赦院の決定は、その緊急性を強調しています。

 ここで、この世界祈願日を祝うためのさまざまなアイデアを紹介したいと思います。この「祖父母と高齢者のための世界祈願日」の機会に、共同体の中で新型コロナウイルスによって亡くなった高齢者を追悼して、各小教区や教会組織がミサをささげることや、若者に、自分の祖父母やとりわけ孤独な高齢者を訪問して、教皇メッセージを伝えるよう依頼することもできるでしょう。私たちが提案したことばかりでなく、それぞれの教会共同体が創造性をもって、独自の状況においてこの日を祝う、最良の方法を見い出すことを確信しています。

 この「祖父母と高齢者のための世界祈願日」が、すべての人にとって福音の喜びに満ちあふれた祝祭となりますように。

  信徒・家庭・いのちの部署 長官 ケビン・ジョセフ・ファレル枢機卿 次官 アレシャンドレ・アウィ・メロ神父

■孤独な祖父母と高齢者を訪問する

  • 第1回「祖父母と高齢者のための世界祈願日」は、高齢者が物理的にミサに参加することが、いまだ多くの国で不可能な状況下で祝われます。

  • この世界祈願日に、親しみと慰めのメッセージが、すべての人に、もっとも孤独のうちにある人にも届くよう、祖父母や地域の独居老人を訪問し、教皇メッセージを伝えてください。

  • 訪問は、出向いて行く教会の目に見えるしるしです。パンデミックにより社会的距離が求められる今、訪問は、安全対策をとりながら高齢者に寄り添う方法を示しています。

  • 訪問することは、ちょうどマリアが年老いたいとこのエリサベトを訪問した際のように、立ち上がって、他者のところへと急ぎ駆けつけるという、個人の選びです(ルカ1・39参照)。

  • 訪問は、孫が祖父母に、また若者が訪問先の高齢者に、「いつも一緒にいます」と伝える機会でもあります。

  • 訪問は、花などのプレゼントを持参し、世界祈願日の祈りをともに唱える機会ともなります。

  • 訪問は、高齢者、とくに長い間家から出ていなかった高齢者が、ゆるしの秘跡と聖体の秘跡を受ける機会を提供する場ともなります。

  • 独居老人の訪問は、この世界祈願日に与えられる全免償を得る方法の一つです。

  • 衛生上の緊急措置によって、直接訪問することができない地域では、愛による想像力を働かせ、電話やSNSによって、独居老人に近づく方法が見いだせます。

  • SNSでハッシュタグ#IamWithYouAlwaysを付けて訪問の写真を投稿することで、世界祈願日のメッセージをシェアすることもできます。

■高齢者とともに世界祈願日を準備する

  • この日の活動のおもな対象は高齢者です。教皇メッセージは彼らに向けられています。

  • 世界祈願日にささげられる主日の典礼に対し、できるだけ多くの高齢者の直接参加を確実にすることが重要です。

  • 小教区や教会グループの高齢者を招待して、世界祈願日の教皇メッセージについて分かち合う時間を設けることもできます。印刷したものを参加者全員に配布し、ビデオメッセージを一緒に見るのもよいでしょう。

  • 独居老人を訪問するだれもが、集いに参加できない人に教皇メッセージを手渡すことができます。

  • この世界祈願日の機会に接した祖父母と高齢者全員に、それぞれの共同体の特別な意向を添えて、教皇の祈りの意向をゆだねることもできます。

■若者と、この世界祈願日を準備する

  • 世界祈願日の数週間前に、皆さんの共同体の若者を集め、説明を加え、訪問によってできるだけ多くの高齢者に接することができるようにします。

  • 同様に、ミサの後に若者たちと集まり、訪問の手ごたえを分かち合うことができます。

  • 若者たちはソーシャルキャンペーンを企画し、ハッシュタグ#IamWithYouAlwaysを使って、世界祈願日についての情報を拡散することができます。

■新型コロナウィルスで亡くなった高齢者を思い起こす

  • 世界祈願日のミサ中、またはこの日のために用意された時間に、小教区や地域のパンデミックで亡くなった高齢者、特に葬儀を行えなかった人のことを思い起こす時間を設けることができます。

  • 一つの方法として、共同祈願の終わりに高齢者の名前を読み上げ、祈念する一人ひとりのためにろうそくに火をともすというやり方があります。

■全免償

  • 5月13日、内赦院は「祖父母と高齢者のための世界祈願日」の機会に、全免償を与える教令を交付しました。

  • 高齢者は、この世界祈願日の際にささげられるミサの一つに参加することで、免償を受けることができます。

  • 衛生上の緊急措置が継続していること、また健康上の理由によって、直接ミサに参加できない高齢者を考慮し、免償は、テレビ、ラジオ、インターネットを通して参加した人にも与えられます。

  • 免償はまた、独りで暮らしている高齢者を訪問することによって世界祈願日に「慈善のわざ」を行った人全員にも与えられます。

  • 感染を避けるため、公的機関から直接の訪問が明確に禁止されている地域では、リモートによる面談によって免償を得ることもできます。

2021年7月22日

・ミャンマーでコロナ感染再拡大ー現地教会が医療提供に必死の努力ー日本の教会も緊急支援を

Volunteers at the funeral of Covid-19 victims in Mandalay, Myanmar.Volunteers at the funeral of Covid-19 victims in Mandalay, Myanmar.  (AFP or licensors)

 このように医療体制の崩壊に対処すべく全力を挙げているロイコー教区だが、シュエ神父は、先月末から急拡大している新型コロナ感染第3波の影響を強く懸念している。「重篤な感染者への酸素供給が大幅に不足しています。カヤー州全体で医療用酸素生産設備は1つしかありません」と窮状を訴え、 「感染の再拡大で、命を救う酸素の必要性は日々高まっています。カヤーの人々の命を救うために、酸素の生産施設と供給体制の拡大強化がどうしても必要。それなのに、担当の保健省は国軍の管轄下にあり、”救命酸素”の増産を計画していないのです」と嘆いた。

 ミャンマーの殉教者の日、19日に、ヤンゴン大司教のチャールズボー枢機卿は「人々は混雑した通りで、昼夜を問わず酸素を求めて、待っています」と訴えた。ミャンマーでは国軍クーデター以後の騒乱で感染状況の把握さえできなくなっているが、枢機卿は、国民の少なくとも2割、市街地の住民の9割が新型コロナに感染している、と推定する。 「それはまだ”黙示録”の世界にはなっていませんが、このまま騒乱が続けば、さらに数千人が今後数か月で埋葬されることになるでしょう」と警告し、国軍のすべての政党に、すべての暴力と戦闘を終わらせ、”共通の敵”である新型コロナとの戦いに力を合わせるよう呼びかた。

 このような危機的状況に対処するために、ロイコー教区管理者のバシュエ神父は、教区として重症患者を救うための酸素生産・供給施設を建設する委員会を結成、19万ドルの建設費の費用の一部を教区で負担することを決めた。地元関係者はもちろん、海外へも援助を求めるたい、としている。

 ミャンマーでは、ロイコー教区だけなく、多くの教区が、国軍クーデター後の騒乱と新型コロナ感染再拡大に苦しむ人々の支援に当たっている。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

2021年7月21日

・8月6日からの平和旬間に、ミャンマーの人々のために祈りと献金を-東京教区

(2021.7.17 カトリック・あい)

 日本の教会は8月6日から15日にかけて平和旬間を迎えるが、カトリック東京教区はこの期間中、兄弟姉妹であるミャンマーの教会と人々のために祈りを献金を呼びかけることになった。菊地大司教による呼びかけは次の通り。

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平和旬間にあたり、ミャンマーの人々のために祈り、特別献金をお願いします・・・カトリック東京大司教区 大司教・菊地功

 今年も8月6日から15日まで、日本の教会は平和旬間を迎えます。1981年に日本を訪問された教皇聖ヨハネ・パウロ2世は、広島での「平和アピール」で、「過去を振り返ることは、将来に対する責任を担うことである」と言われました。それ以来、日本の教会は、戦争を振り返り、平和を思うとき、平和は単なる願望ではなく具体的な行動が必要であることを心に刻み、この10日間を過ごしてきました。

 東京教区ではこれまで、平和旬間委員会を設け、平和旬間の企画運営を行ってきましたが、昨年に続き今年もまた、感染症の状況の中、特に今年は緊急事態宣言の下、すべての企画を中止とせざるを得ない状態になっています。

 そこで2021年の平和旬間は、特に東京教区の姉妹教会であるミャンマーの教会に思いを馳せ、ミャンマーの人々のために、またその平和のために特に祈るときとしたいと思います。

 ご存じのように、2021年2月1日に発生したクーデター以降、ミャンマーの国情は安定せず、人々とともに平和を求めて立ち上がったカトリック教会に対して、暴力的な攻撃も行われています。ミャンマー司教協議会会長であるチャールズ・ボ枢機卿の平和への呼びかけに応え、聖霊の導きのもとに、政府や軍の関係者が平和のために賢明な判断が出来るように、弱い立場に置かれた人々、特にミャンマーでの数多の少数民族の方々のいのちが守られるように、信仰の自由が守られるように、この平和旬間にともに祈りましょう。

 また具体的な行動として、8月8日の主日のミサで「ミャンマーの人々のため」の意向で、特別献金をお願いいたします。皆様の献金は、東京教区のミャンマー委員会(責任者、レオ・シューマカ師)を通じて、ミャンマーの教会に届けられます。

 なお、例年カテドラルで土曜日に行われていた「平和を願うミサ」についても、緊急事態宣言下ですので行わず、翌8月8日の主日10時に、関口教会のミサをその意向を持っての大司教司式ミサといたします。それぞれの小教区でも、この日の主日ミサで、ミャンマーの人々のためにお祈りください。

 神の望まれる平和が、この世界に実現しますように。御旨が行われますように。

2021年7月17日

・菊地・東京大司教が四回目の緊急事態宣言発出を受けて方針発表・オリパラ対応も

(2021.7.15 カトリック・あい)

 政府は12日に四回目のコロナ緊急事態宣言を出したが、これを受けて菊地・カトリック東京大司教が同日付で、以下の方針を発表した。

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カトリック東京大司教区の皆様

 日本政府の四回目となる緊急事態宣言発出を受けて

 新型コロナウイルス感染症の押さえ込みの努力は続いていますが、政府は四回目となる緊急事態宣言を、地域を限定して発出されました。東京都はその対象地域の中に入っており、期限は7月12日から8月22日と報道されています。また千葉県にあっては、現在のまん延防止等重点措置が継続となりました。

 7月23日には東京オリンピックが、また8月24日には東京パラリンピックが、首都圏を中心に、各地で開催されることになっています。緊急事態宣言が発出されたことで、特に首都圏では無観客で行われる模様ですが、同時に世界各地から選手や関係者が集まることから、感染の再拡大を懸念する声も聞かれます。

 東京教区では本来、この世界的行事に合わせて来日する多くの方の霊的必要に応えるために、各小教区での準備を数年前から検討していましたが、そういった対応はすべて中止とし、オリンピックのための特別な対応は行わないことにいたします。またこの時期に東京圏に来られる方々に、現在の小教区における感染対策を提示し、行動の自粛をお願いする予定です。

 昨年の1月30日以降、東京大司教区では「感染しない、感染させない」ことを念頭に、自分の身を守るだけではなく他の方々への十分な配慮をもってお互いの命を守るために、感染症の拡大に対応しながら、さまざまな感染対策を実施してまいりました。四回目の緊急事態宣言となる今回もこれまで同様、基本的には慎重な感染対策をするものの、教会活動を継続することにいたします。

 基本的には、現時点での「2021年6月20日以降のステージ3の対応」を継続します。

 なおワクチン接種が進んでいます。教皇様を始め、私も接種を受けていますが、基本的には各自でご判断ください。またワクチン接種の有無で、ミサ参加の可否を決めることは考えていません。

 今年に入って、緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が続き、再び緊急事態宣言という状況になり、特に経済活動において多くの方が深刻な影響を受けておられます。教区の災害対応チームでは、オンラインセミナーを通じて、小教区などでの支援活動を紹介してきました。

 私たちには自分だけではなく、神から与えられた命を生きるすべての人を守る重要な責務があることを、改めて自覚いたしましょう。その上で、感染対策を十分に実施するとともに、助けを必要とする方々への配慮の行動を、忘れないようにしましょう。この困難な状況の中で、命の危機に直面している多くの方に、主の慈しみの手を、私たちが差し伸べましょう。

 また私たちは、困難の最中にあっても、主イエスの「世の終わりまで共にいる」との約束に信頼し、主を中心とした一つの体における霊的な絆を再確認いたしましょう。

 なお、「霊的聖体拝領」の一助として、毎週土曜日18時に大司教の主日メッセージを「週刊大司教」と題して、インターネット配信しております。youtubeの「カトリック東京大司教区」というチャンネルをご覧ください。

 また関口教会や麹町教会を始めいくつかの教会で、主日ミサをインターネット配信していますから、ご活用ください。各小教区では、配信されるミサを視聴できるように、パソコンやスマホなどの機器の取り扱いについて、不慣れな方に対してアドバイスを積極的にされるようお願いします。

 以上

<参照>若干の変更があります。変更部分は下線部です。

【2021年7月12日以降におけるステージ3の対応】

1:  聖堂内で、互いに最低でも1メートルの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。またミサ中に充分な換気が出来ない聖堂構造の場合も、聖堂を典礼に使うことは出来ません。ミサ後には、順序よく退堂し、聖堂内や周辺での「あいさつ」「立ち話」は、当分のあいだお控えください。

聖堂内で距離を確保するための具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。なお小教区は、感染が発生した場合に保健所の要請に応えるため、ミサ参加者の情報を把握します。情報の取り扱いには注意し、後日破棄します。

2: (削除)

3:  高齢の方・基礎疾患のある方は、できる限りご自宅でお祈りください。ただし、教会での年齢制限は行いません。ご家族から懸念が表明されたときも、ご自宅でお祈りください。なお、主日のミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。

4:  2020131日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は全員マスクを着用してください。

5:  しばらくの間、ミサや集会などで、聖歌を「全員で一緒に歌う」こと、「祈りを一緒に声を出して唱える」ことを控えてください。オルガン独奏や、マイクを利用しての独唱を基本とし、広い空間があり換気が出来る場合に、ごく少数の聖歌隊による歌唱は可能です。その場合も、互いの距離を1メートルほど確保してください。

6:  しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、聖体拝領は、必ず拝領の直前に消毒をした手でお受けください。口での拝領を希望される方は、特に司祭の手指を介した他者への感染を防ぐため、事前に司祭にご相談ください。

7:  ミサ以外の、会議や会合、集い、勉強会などの対面の活動は、可能な限りオンラインとするものの、会場の収容人数(定員の半分以下)や換気、時間(最大でも1時間半以内)に慎重に配慮しながら、実施することも出来ることといたします。なお飲食を伴う行事は控えてください。

8:  赦しの秘跡については、衝立を使うなど飛沫感染に留意して下さい。フェイスシールドはマスクの代わりにはなりません。フェイスシールドを使う場合でも、マスクを併用ください。なお2020年3月26日付の、「一般赦免に関する使徒座裁判所内赦院からの通達に関して」の公示は、現在も有効です。

付記:75歳以上の司祭にあっても、司式や聖体授与を行って構いません。聖体を授ける司祭や臨時の奉仕者は、必ず直前に手指を消毒し、マスクを着用してください。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることも、主任司祭の判断にゆだねます。

2021年7月15日

・東京教区主催で「コロナ禍の今、教会のミッション」オンラインセミナー第四回

(2021.7.12 カトリック・あい)

 カトリック東京大司教区は災害対応チーム主催のオンラインパネルディスカッション「コロナ禍の今、教会のミッション」第四回を7月17日午後2時から行う。主旨は「コロナ禍を生きる私たちは全ての命を守るため、教会に集まることも、社会の求めに応えていくこともできないでいる中で、私たちにできることはないか。コロナ禍の今でも、今だからこそできるミッションが、私たちにはあるのではないか」と考えること。今回はコロナ禍にあって、「働く若者」のサポートをしているグループの活動紹介を通じて、日本の、そしてベトナムの若者たちの現状と、彼らを支える活動に関して理解を深めるのが狙い、という。菊地功大司教 もちろんライブ参加の予定。

⁂プログラム
■葛西教会 ベトナム支援グループ「ベトナムの青年たちへの支援~与えられた役割を楽しみながら」
Sr. 岸 里実 さん (聖心のウルスラ宣教女修道会 東京修道院長)秋元 多美子 さん(教会委員会副委員長・ベトナム支援担当)

■ JOC 働く若者のグループ「コロナの中でつながる方法を探してみよう︕」
新谷 葵 さん(日本JOC 働く若者のグループ 全国会長)レネ・カンデラリア 神父 (日本JOC 働く若者のグループ 全国協力者)

【参加方法】災害対応チームのfacebook ページにアクセス。URL: https://www.facebook.com/tokyo.diocese.saigaitaiou
(スピーカー機能のあるパソコン・タブレット・スマートフォンから参加可能)

2021年7月12日

・「教皇フランシスコのために祈ろう」菊地大司教が呼び掛け

(2021.7.8 カトリック・あい)

 菊地東京大司教が7日付けの「司教の日記」で、4日に手術を受けられた教皇フランシスコのために祈るよう、信徒たちに呼びかけた。

 呼びかけの全文は以下の通り。

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 すでに一般の報道でもご存じのように、教皇様は先日、7月4日のアンジェルスの祈りが終わった後に入院され、手術を受けられました。アンジェルスの祈りの時には、ご自分の入院について一言も言及されなかったため、一時は緊急事態かと緊張が走りましたが、その夜になってバチカンの広報官から、「予定されていた手術であった」と発表されています。

 手術は無事に成功し、順調に回復に向かっておられるとのことですが、今週一杯は入院されると伝えられています。教皇様の回復のため、またその健康のためにお祈りいたしましょう。

 報道によれば、「7月4日(日)夜、教皇は、ローマ市内のサクロ・クオーレ・カトリック大学付属のアゴスティーノ・ジェメッリ総合病院で結腸の手術を受けられた」とのことです。(バチカンニュース)「担当の医師団の所見によれば、教皇の術後経過は順調で、検査の結果も良好」と伝えられています。3時間ほどの全身麻酔での手術で、バチカンの広報官の発表によれば、「diverticular stenosis」の手術をうけられたとありますから、グーグル翻訳では、「憩室狭窄」となります。そして同じ発表によれば、手術には左側の「hemicolectomy」が含まれたとありますので、またグーグル翻訳によれば、「半結腸切除術」を受けたと言うことになります。また広報官の発表には、手術には10名の大学教授や医者が立ち会ったと記されています。

 教皇様は2013年の就任以来、座骨神経痛に悩まされておいででしたが、それ以外には大きな病気をされたことはなく、入院も初めてです。それ以外には白内障の手術を受けられていたと思います。また若い頃に、右肺の一部を切除されていたことも知られています。大きな病気はないものの、84歳なのですから、教皇であるということだけでも、心身に重責が重くのしかかっていると思います。また就任以来進めているバチカンの大きな改革には、教会内外から賛否のさまざまな声があり、教皇様の心的負担はいかばかりかと思います。どうか教皇様の健康のためにお祈りください。

 なお教皇様は、今のところ7月11日の主日のアンジェルスは行うことになっており、これが10階の病室の窓からなのか、バチカンからなのかは、まだ分かりません。また9月12日から15日まで、スロバキアを訪問することも発表されています。またその途中、9月12日にはハンガリーのブダペストで、国際聖体大会の閉会ミサを行うとも発表されました。ハンガリーではこれ以外の行事が予定されず、即座にスロバキアに移動される模様です、ハンガリー政府との関係にさまざまな憶測が流れているようです。

 いずれにしても、教皇様が健康にペトロの後継者として、また普遍教会の牧者としての務めを果たすことができるように、皆の祈りで教皇様を支えましょう。

2021年7月8日