*北朝鮮、中国、インド…キリスト教徒への迫害急増、2億4500万人に

(2019.1.18 カトリック・あい)

 信仰ゆえに迫害されている世界中の人々を支援するキリスト教系NPO「Open Doors USA 」が16日発表した2019年版「 World Watch Listis 」によると、ひどい迫害を受けているキリスト教徒は世界73か国、2億4500万人で、前年(58か国、2億1500万人)に比べ、13.9パーセントも増えている。

 世界のキリスト教徒9人のうち1人がひどい迫害を受けている計算だ。

 国別で最もひどい迫害を受けているのは北朝鮮で、この状態は18年も続いている。同国のほかに、ひどい迫害がされているワースト11はアフガニスタン、ソマリア、リビア、パキスタン、スーダン、エリトリア、イエメン、イラン、インド、そしてシリアだ。

 迫害による死者は4136人に上り、うち9割の3731人はナイジェリアで占められている。

 宗教的迫害が深刻化する中国は前年の43位から27位に急激にランクを上げ、最近10年以上で最悪となり、「1976年に終わった文化大革命以来の宗教的迫害が起きている」との見方もある。

 アジア全体でみると、キリスト教徒の3人に一人がひどい迫害に直面しているが、今回目立ったのは、インドが初めてトップ10位以内に入ったことだ。インドでは最近、国粋主義が台頭、非ヒンドゥー教徒に対する暴力がひどくなってきており、これが急速な悪化の背景にある。4,5年前までとは様変わりで、「ガンジー師の活躍から非暴力のイメージの強いインドが、このような評価になったのはショックだ」との声も出ている。

 

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2019年1月18日