*気候変動でザンビアが大飢饉の背戸際に-長期干ばつで200万人が飢える

Climate change adversely affecting countries in southern Africa

  ザンビアは、英国の植民地だった国で、英連邦加盟国のひとつ。内陸国で、コンゴ民主共和国タンザニアマラウイモザンビークジンバブエナミビアアンゴラボツワナの8つの国に接している。人口は世界銀行によると2018年現在、1735万人。ヴィクトリアの滝があり、アフリカを代表する動物たちも多く住み、自然が大変よく残される一方、北部には鉱山が多数存在し、独立以前から銅の生産を主産業とする大鉱産国だ。2018に発表された世界平和度指数ランキングでは163か国中48位となり、アフリカでもっとも平和な国の一つとして評価されてきた。

 だが、1964年の独立以来、中国と経済的、軍事的に関係を深め、国内の鉄道建設などインフラ整備にも中国に依存してきたが、1998年には銅鉱山を買い取った中国人による労働組合設立の弾圧事件が起き、や、2006年の中国人の賃金未払いによる労働者デモで中国人監督が労働者に発砲した事件など、社会不安も起き、政府は対中国を中心に多額の累積債務を抱えるなど、マイナスの影響が深刻化している。

 日本は従来からザンビアに対して、無償援助を中心にした援助に力を入れてきたが、中国の存在感に圧倒されているのが現状。

 干ばつ対策、飢饉対策の遅れも、このような問題が背景にある、との見方もある。

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2020年1月6日