(2020.2.8 VaticanNews Linda Bordoni and Sr. Bernadette Reis)
2月8日はカトリック教会の「世界反人身売買、祈りと黙想と行動の日」だったが、この日、教皇フランシスコが、人身売買の防止に取り組む修道女たちの国際組織Talitha Kum network とキリスト教系慈善基金 Galileo Foundationの代表と会見、人身売買の被害者を支援するシスターたちに資金援助するSUPER NUNS communityを発足させた。
教皇は、人身売買の悲惨さを取り上げ、その根絶と、何百万人もの犠牲者を保護する具体的かつ協調的な行動を訴え続けている。
この日、バチカンで会見した教皇は、二つの団体の代表からSUPER NUNS communityについて説明を受けた後、用意されたラップトップをクリックして「Super Nuns」のページhttps://www.patreon.com/SuperNunsを起動した。
Talitha Kum networkは過去10年間、人身売買の予防、被害者の救済、社会復帰に努めてきた。だがその活動はあまり多くの人に触れることがなく、必要な資金も潤沢と言うわけにはいかなかった。新設されるSUPER NUNS communityは、活動する修道女たちの困難、危険をも顧みない勇気と愛に溢れた日々の活動を画像で伝えることで、その活動と人身売買問題の国際的な理解を深めてもらうのが狙い。米国のコミック界で著名なアーティストなどの協力を得て、特に世界の若者にアピールするようなページにしていくという。
Talitha Kum networkの代表者によると、人身売買の予防、被害者支援には資金が必要だ。「アジアやアフリカの現状を見ても、被害者を助け、救護施設に連れ戻し、心身のリハビリを長期にわたって行い、社会復帰させるためには、1人2000ドルから1万ドルもかかります。非常に多面的かつ複雑な対応が必要なのです」と多くの人の運動への参加、協力を求めている。
寄付や詳細については、Talitha Kumウェブサイトhttps://www.talithakum.info/へ。
(翻訳・編集「カトリック・あい」)