(2019.10.7 バチカン放送)
10月6日にバチカンで始まった「アマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)」は7日、2日目に入り、教皇フランシスコが出席されて第一回目の全体会議が行われた。 会議開始前、教皇は聖ペトロ大聖堂で参加司教たちと、これから始まるシノドスのために祈られ、アマゾン地域を代表する先住民の人々が宗教行列を行った。教皇はこれらの人々に伴われながら、シノドスホールへと向かわれた。
教皇は、第一回目の全体会議の開始にあたって挨拶され、「アマゾン地域の人々を理解し、これらの人々に奉仕するために、司牧・文化・社会・エコロジーなどの視点からのアプローチを通して、謙虚さと勇気をもって耳を傾け、考察、対話するように」と司教たちに求められ、「アマゾンの民族の歴史や文化、生活様式や感受性を尊重しながら、やさしく人々に寄り添って欲しい」と希望された。
また、教皇は「この会議は、社会発展や文化保護の計画や、森林破壊や搾取に対する具体的な対応を話し合うことを意図していません」とし、使徒・宣教者としての眼差しと心を持って、”改宗主義”に陥ることなく、アマゾン地域の人々の現実を尊重して討議を進めるよう、促された。
(編集「カトリック・あい」)