・カリタスが新型ウイルス対策基金設置、苦しむ現地教会を支援-寄付の受け付け開始

(2020.4.16 Vatican News Devin Watkins)

 教皇フランシスコは新型コロナウイルス感染に対処する委員会を設置、感染で苦しむ世界中人々への教会の配慮を表明しているが、世界160か国にネットワークを持つカトリックの国際援助機関、カリタス・インターナショナルが16日、新型ウイルス対応基金「Covid-19 Response Fund」を設立、本格的な支援を開始する、と表明した。

 カリタス・インターナショナルのアロイシウス・ジョン事務局長は同日、VaticanRadioとインタビューに応じ、基金設立の趣旨を「教皇フランシスコは、新型ウイルスの世界的大感染について、非常に懸念しておられ、普遍教会の愛と慈しみの証しとして、感染に苦しむ世界の教会と人々を助けようとしておられます。基金はそれを受けたものです」とし、当面の具体的な用途について「新型ウイルスの感染防止と管理、清潔な水と衛生設備へのアクセス、個人用保護具(マスク、手袋など)の確保など医療サービス提供などの分野で、現地教会が支援活動を進めるための支援」と説明した。

 教皇が設置した委員会は、5つの作業部会で構成され、カリタス・インターナショナルは、世界の教会からの状況の聴き取りと支援を行う作業部会に所属。カリタスは、健康と現地の零細開発支援の分野で多くの経験を持ち、実際の奉仕活動を、世界中のネットワークで、現地教区レベルまで進めていいる。すでに世界の140の司教協議会から得ている調査回答をもとに、上記の当面最重要の支援はもとより、より根本的で効果的な対応を検討中だ。

 支援地域、対象などについて、事務局長は「食糧安全保障はカリタスが最も重視している分野。途上国の貧しい人々には、もともと十分な食料が無く、外に探しに出て、自分自身や他の人たちを感染の危険にさらさねばならない。地域としては、戦争や国内紛争で多くの人々を貧困と脆弱な状態に陥っているアフリカと中東について、最も支援が必要と考えている」と述べた。例えば、パレスチナのカリタス・エルサレムは資金不足で緊急に必要な500家族への食品と衛生キットの提供を中止せざるを得ない事態も起きている、といい、こうした地域の教会、地域カリタスに基金の資金支援を重点的に行う予定だ。

【新型ウイルス対応基金「Covid-19 Response Fund」への寄付】

 カリタスの新基金への寄付を、世界のカトリック教会の信徒、善意の人々から募っている。寄付はカリタス・インターナショナルCaritas International のウエブサイトhttps://www.caritas.org/を開き、「DONATE」をクリックする。バチカン銀行(宗教事業所)にも、基金の特別口座が開設されており、IBAN(International Bank Account Number)コード:VA29001000000020179007に海外送金することもできる。

 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2020年4月17日