エルサレム首都認定、国連総会「無効」決議採択

ニューヨーク=橋本潤也)国連総会は21日昼(日本時間22日未明)、緊急会合を開き、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都に認定した決定は無効だとする決議を賛成多数で採択した。

エルサレム地位変更は無効 国連総会で採択 日本など128カ国が賛成 棄権も35カ国

    • (2017.12.22 産経ニュース ニューヨーク=上塚真由)トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式認定した問題を受け、国連総会(193カ国)は21日、緊急特別会合を開き、エルサレムの地位の変更は無効だとする決議案を賛成多数で採択した。トランプ米政権は決議案に賛成する国には経済援助を削減すると警告しており、棄権する国も広がった。

 採決では、日本や英仏を含む128カ国が賛成。米国、イスラエル、パラオ、トーゴ、グアテマラなど9カ国が反対し、棄権は35カ国だった。棄権したのはカナダ、オーストラリアのほか、メキシコ、ハイチ、パナマ、パラグアイなどの中南米や、ハンガリー、ポーランド、チェコなど東欧諸国が目立った。

 決議では、米国を名指しせず「エルサレムの地位をめぐる最近の決定に深い遺憾の意」を表明し、地位を変更するいかなる決定や行動も「法的に無効であり、安保理決議に基づいて取り消されるべきだ」とした。

 採決に先立ち、緊急特別会合の開催を要請したトルコのチャブシオール外相は、米国を念頭に「ある加盟国は、反対票を投じるよう全加盟国を脅した。開発支援を削減すると脅された国もあった」と指摘し、「これはいじめであり、総会は圧力に屈してはならない」と非難した。

 また、米国のヘイリー国連大使は採決前の演説で、エルサレムへの米大使館移転は「米国民の意思だ」と強調。米国は最大の国連財政貢献国であるとして、「国連で米国に敬意を払わない国々を見ている。この投票は記憶される」と述べるなど、米国の考えが認められなければ拠出金などを削減する考えを示唆した。

 総会決議には法的拘束力はないが、国際社会で一致した勧告を打ち出す狙いがある。

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2017年12月22日