(2020.3.1 BitterWinter
【 全ての信徒を統制下に置くために、中国政府・共産党は、「中国愛国天主協会(CPCA)」への加盟を拒む全ての教会を閉鎖しつつある】
1月16日までに、福建省南東部の寧徳市が管理する「郡レベルの都市」福安で、10以上のカトリック教会が閉鎖された。中国政府・共産党の統制下にある「中国愛国天主協会」(CPCA)への登録を拒否したからだ。福建省の省都福州の大司教区の一部である明洞教区に属し、過去1年間で多数の教会が閉鎖されるか、破壊されている。
一昨年9月にバチカンが中国政府と、国内の司教任命に関する暫定合意をした後、CPCAへの登録を拒否するカトリックの良心的反対者が置かれる状況は中国全土で悪化し続けている。そうした中で、明洞教区の5つの教会は、「標準以下の防火対策しかとっていない」という理由で閉鎖された。福建省の福安市にある郭西仁司教の居宅も同様の理由で、当局によって水と電力の供給が断たれ、司教は家を明け渡して退去するように命じられた。
【司教の居宅を閉鎖する通知は1月15日に出され、福安市の一つの教会は昨年12月27日に閉鎖通知が出された】
福安市の赛琪町にある教会も水と電気の供給が断たれたが、信徒たちは政府・党から派遣された司祭の受け入れを拒否。信徒たちは1月19日の早朝、冷たい風が吹きつける中を懐中電灯をつけて聖堂の外に集まり、皆で聖書を朗読した。