☩「中央アフリカ大虐殺とカリフォルニア森林火災の犠牲者のために祈りを」

(2018.11.18 VaticanNews Linda Bordoni)

 教皇フランシスコは18日、正午の祈りの後、ここ数日、世界で起きた大惨事に言及し、中央アフリカ共和国で起きた虐殺で難民キャンプの多数の住民が死傷したことに哀悼の意を表するとともに、米カリフォルニアの大規模な森林火災の犠牲者たちのためにも祈りをささげた。

*中央アフリカの難民虐殺

 中央アフリカで起きた虐殺事件について、教皇は「二日前に、故郷を追われた方々のキャンプで起きた大量殺戮を知って悲しみに耐えません。司祭も2人殺されました」と語り、「亡くなった方々、そして傷を負った方々のために祈りましょう。そして、平和を特に必要とするこの敬愛する国で暴力が止むように、祈りましょう」と会衆に促された。

 国連関係者によると、15日の中央アフリカの難民キャンプ襲撃では、40人以上が殺害され、数十人が負傷した。このキャンプは、首都バンギの東にあるアリンダオにあり、2万人が収容されていた。当日、キャンプに火がつけられた際に、数千人が立ち退きを余儀なくされた、という。

  カリフォルニアの大森林火災では現在までに少なくとも76人の死亡し、1300人近くの安否が確認されていない。被害に遭ったパラダイスの町では数百人が瓦礫の中から行方不明者の発見に努めている。

 また、18日が教会の定めた世界貧しい人のための日であり、教皇は聖ペトロ大聖堂で、さまざまな団体や教会のグループに同伴された貧しい人々を招いてミサを捧げられた。「今日のお昼、私はパウロ六世ホールで、多くの参加者の方々とランチをご一緒します」と語られ、貧しい暮らしをしている人々の側にキリスト教徒共同体があることを表明する祈りと催しが世界中の教会で行われていることを強調された。

 そして、この日の行事は「希望の印、社会における慈悲の道具となる励まし」となることを目指すもので、年を追って参加する小教区、組織、運動団体が増えている、と強調された。

 正午の祈りの後、ミサで言われた通り、パウロ六世ホールで同伴のボランティアも合わせて約1600人と昼食を共にされた。

 

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2018年11月19日