(2020.3.8 VaticanNews )
感染拡大が続く新型コロナウイルス対策を進めるイタリア政府の求めに応じて、教皇フランシスコは8日、日曜恒例の正午の祈りをバチカン宮殿の窓からの直接なさらず、宮殿図書室からの動画配信の形でなさった。
祈りの中で、教皇は「現在蔓延している新型コロナウイルスに感染された方々、そして彼らの手当てに当たっている全ての方々」に祈ることを強調され、これまで一週間にわたってなさった四旬節黙想の間、感染に苦しんでいる人々に多くの思いを捧げたことを説明。
そして、「私は兄弟の司教たちと共に、信仰の力、確かな希望、かぐわしい慈しみをもって、この困難な時期を過ごしていくように、信徒の皆さんを励まします」と人々を激励された。
中国の武漢を発生源とする新型コロナウイルスは現在、世界中に感染が広がり、感染者は10万人以上、死者は3500人を超えている。世界保健機関(WHO)は1月30日に、新型コロナウイルス感染拡大の現状を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言した。
教皇は8日の正午の祈りを、動画配信され、聖ペトロ広場に設置した大型スクリーンの他、世界中のカトリック・メディアを通じて伝えられた。
(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)