♰「奉仕の心を持った兄弟になりなさい」-聖木曜日、主の晩餐のミサ、洗足式で

(2019.4.18 VaticanNews Devin Watkins)

 教皇フランシスコは18日の聖木曜日夜の主の晩餐のミサをローマ近郊のベレトリ刑務所で捧げられ、ミサ中の洗足式で、12人の受刑者の足をお洗いになった。同刑務所は577人の受刑者が収容されており、6割を外国人が占めている。

 教皇はミサで、受刑者たちに、温かく歓迎してくれたことに感謝を述べ、その何人かから素晴らしい手紙をもらった、と語ったあと、洗足式を前に、イエスが最後の晩餐の席で弟子たちの足を洗い、そのことを世界中の司祭たちが、この聖木曜日に繰り返している、とされたうえで、「イエスは(注:他人の足を洗うという)奉仕の行為をなさるが、それは普通、奴隷たちがしていたこと… 主であるイエスは、すべの力をご自身の中に抑え込まれ、奴隷の振る舞いをなさったのです」と語られた。

 そしてイエスは弟子たちの足を洗われた後、彼らに「互いに同じことを、奉仕の心をもって、するように」と言われたことを指摘し、「奉仕の心を持った兄弟となりなさい。野心ではなく、奉仕の心をもって」と受刑者たちに勧められた。そして、「私たちは誰でも、私たちの隣の人に奉仕してもらう必要があるのです」と強調された。

 説教の後で、教皇は12人の受刑者の足を洗われたが、国籍はイタリアが9人、ブラジル、アイボリー・コースト、モロッコが一人ずつだった。教皇は就任以来、洗足式をローマ近郊の刑務所でされており、今回が5か所目だ。、

 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

 

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2019年4月19日