♰「人身取引は、人類に対する犯罪」ー教皇庁主催の人身取引に関する国際会議参加者に

(2019.4.11 バチカン放送)

 教皇フランシスコが11日、教皇庁主催でローマ郊外で開催された人身取引に関する国際会議の参加者とお会いになり、「人身取引という人類の傷」との闘いに対し、いっそうの取り組みを呼びかけられた。

 会議は、教皇庁「人間開発のための部署」の移民・難民課主催で8日からローマ郊外サクロファーノで行われていたもの。会議最終日の11日、教皇は、バチカンのシノドス・ホールで行われた参加者との集いに出席され、「他者を物のように扱うことは、神が望まれ創造された人間の本質、すなわち、自由と尊厳を、被害者の中で不当に犯すこと」と述べ、「人身売買は、人類に対する犯罪です」と強調された。

 さらに「自分たちと他者の人間性を取り戻し、推進する、という行為は、イエス・キリストの救いの使命の延長にある『教会のミッション』と一致するもの」とされ、「あらゆる形の人身取引と闘い、被害者を保護する、という使命は、人類そのものにも良い結果をもたらし、満ち満てる命への道を私たちに開くでしょう」と語られた。そして、「地域の教会、修道会、カトリック組織が力や経験を合わせ、人身取引の出発点から最終目的地に至る過程に関わるすべての国々に、この問題への関心を呼びかけていってください」と参加者たちに求められた。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年4月12日