♰「不平等や社会の腐敗と向き合い、自らの使命を果たせ」-マダガスカルの司教たちに

教皇フランシスコ、マダガスカルの司教らと 2019年9月7日 アンタナナリボのカテドラルで教皇フランシスコ、マダガスカルの司教らと 2019年9月7日 アンタナナリボのカテドラルで  (Vatican Media)

(2019.9.7 バチカン放送)

 教皇フランシスコは7日、訪問中のマダガスカルで同国の司教たちとお会いになった。

 講話の中で、特に教会と国家間の成熟した協力関係について触れられ、多くの人々がより強い連帯と発展する国を望む中で、司牧者が「自身に託された人々の生活に、無関心であってはなりません」と話された。

 そして、「宗教が個人の内部に関連したことだけに留まって、社会の状況を一切、憂慮を抱かず、市民が関心を寄せる出来事に何も発言しないことがあってはならない」とされ、「『豊かな土地に恵まれているにもかかわらず、多くの貧困が存在する』という矛盾の中で、不平等や社会の腐敗と向き合い、人々の生活と尊厳を守りながら、自らの使命を果たすように、あなた方司教は召されているのです」と説かれ、「平和と希望の種を蒔く者」となるよう求められた。

 マダガスカルのカトリック信者は全人口の34.8%を占め、22の教区(5つの大司教区と17の教区)がある。司教団との出会いが行われた首都アンタナナリボのカテドラルは、19世紀後半に献堂され、正面に大きなバラ窓と左右の鐘楼を備えた、ネオ・ゴシック様式を持ち、フランスの教会建築の影響を受けた建物。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2019年9月8日