♰「あなた方は、平和の道を喜びをもって歩む」-教皇、モザンビークの若者たちに

A young girl dances for Pope Francis during the interreligious meeting with the youthA young girl dances for Pope Francis during the interreligious meeting with the youth  (ANSA)

(2019.9.5バチカン放送、VaticanNews)

 モザンビーク訪問中の教皇フランシスコは5日、首都マプトで、大統領や各界代表との会見に続いて、宗派を超えた若者たちとの集いにお出になった。

市内のマシャケネ競技場で行われた集いには、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教など、様々な宗教に属する青少年、およそ6千人が参加。それぞれの宗教を代表するグループによる、ダンスや歌、希望・平和・信仰をテーマとしたパフォーマンスが繰り広げられた。

 一人の青年は教皇への挨拶で、「肥沃な土地と豊かな天然資源を持つこの国で、絶対的貧困状態にある人々のために、私たち若者は、食糧・健康・教育の権利が保証されるより良い生活で、歴史に新しいページを記すことができるでしょうか」と質問した。

 これに答える形で、教皇は「生きる喜び、その喜びを分かち合い、和解を祝うことは、皆さんを分裂、対立させようとする力に対する、最良の特効薬です」と話され、「夢を壊してしまう『あきらめ』や『不安』は、人生の大きな敵であり、人をより安易な、敗北への道へと誘うものです」と注意を促す一方、「素晴らしい夢を実現するには、間違うことへの不安や恐れに縛られることなく、希望と、忍耐、努力、時間をもって取り組む必要があります」と説かれた。

 また教皇は、こうした夢を実現した人々の例として、モザンビークで活躍するスポーツ選手たちを挙げて、「貧困や試練に負けない忍耐、社会的貢献を忘れない精神」を讃え、「サッカーチームのように、互いの違いを超えて一致し、より良い国を築くためのチャンスを常に共に探求して欲しい」と、若者たちに「一致と、和解、希望を証しする人」になるように希望された。

 教皇は「創造性のためには、その『もとい』となるものを大切にすることが重要」として、「自分たちのルーツ、特にお年寄りたち」を大切にするよう求めるとともに、「モザンビークの森林、渓谷、海岸など、豊かな自然の美を守る」よう求められた。

 そして最後に、「私は、あなた方が和解を可能にする神の愛を信じているのを知っています… そして、あなた方がこの愛を信じるゆえに、私は確認していますーあなた方は希望にあふれ、平和の道を喜びをもって歩むことに失敗しない、と」と激励の言葉で締めくくられた。

(編集「カトリック・あい」)

 

 

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2019年9月6日