☩「命をあきらめるのは、死に手を貸す罪」-生命アカデミー総会参加者に

教皇フランシスコ、バチカンの生命アカデミー総会参加者たちと

(2018.6.25 バチカン放送)

 教皇庁立生命アカデミーの第24回定例総会が25日から3日間、「生まれた時は平等。だがその後は?-グローバルな責任」をテーマにバチカンで開かれ、教皇フランシスコは25日、参加者たちに、「人生の素晴らしい仕事は、新しい人間を生み出すこと、精神性と創造性をもって教育すること、家庭や共同体において最初に愛を学ぶこと、弱さや傷を世話すること、そしてイエス・キリストにおいて神の子として新たに命を受けることです」と話された。

 そして「命をあきらめることは、貧しい人を飢餓に、迫害される人を戦争に、高齢者を疎外に追いやることであり、死に手を貸すという罪です」と指摘。「悪は、『死はすべての終わりであり、人はこの世に偶然生まれ、無に終わるよう運命づけられている』と私たちを説き伏せようとします」と注意を促された。

 さらに、「まだ生まれる前の無実の命を、毅然とした態度で情熱的に守らなければなりません」とされ、「そこには聖なる人間の命がかかっているのです」と訴えられた。

 同時に、「貧しく生まれた命も、また聖なるもの」と強調され、「貧しい人々を、貧困や、疎外、人身売買、病者や高齢者の隠された安楽死、新しい形の奴隷制など、あらゆる形の切り捨てから守る」必要を説かれた。

(「カトリック・あい」が編集)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年6月27日