☩「これから花開く命を意図的に消すことは、召命に対する裏切り」-「命の日」を前に

(2019.2.2 バチカン放送)

 教皇フランシスコは2日、バチカンで、イタリアのプロ・ライフ・ムーブメント(Il Movimento per la vita)の評議会メンバーとお会いになり、「命とは未来」であり、常に命を大切に、確信をもって守る必要を説かれた。

   教皇は「これから花開く命を意図的に消すことは、いかなる場合においても、未来に希望をもたらす世代間の約束のみならず、私たちの召命に対する裏切りです」とされ、「もし、命そのものが初めから侵害されるなら、感謝と恵みに満ちた受容はそこになく、残るのは冷たい計算だけです」と警告。

 さらに、「こうして命は自分自身や他人のために、消費、利用され、捨てられる存在に矮小化されてしまうのです」と強調されたうえで、このような悲劇は「残念ながら広がり、根付いており、最も弱い立場にある私たちの兄弟たちをどれほど苦しませていることでしょうか」と慨嘆された。

 そして、3日がイタリアで記念される「命の日」であること念頭に、「共通善の礎は、生まれてくる命を守り、社会に新しさと未来と希望をもたらすその命を受け入れること」として、政治家たちに命を守る責任を果たすように呼びかけられた。

 イタリアのプロ・ライフ・ムーブメント連盟は、全国の600以上のプロ・ライフ組織から構成され、活動目的は、命の権利と人間の尊厳を、その受胎から自然の死に至るまで、守り、推進し、特に生まれてくる前の子どもをはじめ、弱者に対する受容の文化を支えることにある。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2019年2月3日