☩「兄弟愛と交わりを、私たちの生活の中に常に生かせるように」復活の月曜日に

教皇フランシスコ、4月2日、復活の月曜日の正午の祈り – REUTERS

(2018.4.2 バチカン放送)

  教皇フランシスコは2日「復活の月曜日」、正午の祈りを巡礼者と共に唱えられた。集いの説教で、教皇は「イエスの墓を見に行った婦人たちに『あの方は、復活なさったのだ』と最初に主の復活を告げたのは、神の使い、天使でした」とされ、「みことばの受肉の告知にも天使の存在があったのと同様に、『復活』という、想像を絶する事実を最初に告げるには、人間の言葉では十分ではなかったのです」と指摘された。

 さらに、復活の月曜日に、キリスト教国などで「家族や友人たちとあらためて集い、親しく過ごす習慣がある」ことに言及され、「それは、人間と神、人間と人間自身、人間とその兄弟たちを引き離していた罪に対し、キリストがその死と復活を通して勝利し、復活の実りとして『兄弟愛』をもたらしたことを象徴するもの」であり、「イエスは、人間同士の分裂の壁を崩し、新たな兄弟愛を編み出しながら、平和を取り戻させました」と説明された。

 そのような「最初のキリスト教共同体が体験した兄弟愛」を、「私たちが再び見出すことは、今の時代の中で重要なことなのです」と強調され、「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ福音書3章35節)というイエスの言葉を引用しながら、キリストの復活が世にもたらしたもう一つの重要なこととして「新たな対話と人間関係」を挙げた。

 そして、「私たちは自分や自分の仲間の中にだけに留まらず、共通善のために努力し、兄弟たち、特に最も弱く、疎外された人々の世話をするようにと招かれています」とし、「兄弟愛だけが恒久の平和を保証し、貧困に打ち勝ち、緊張や紛争を止め、腐敗や犯罪を撲滅することができるのです」と強調された。

 最後に、教皇は「私たちがこの復活祭の日々に体験している兄弟愛と交わりを、私たちの生活の中に常に生かすことができるように」と、「天の元后」マリアの取次ぎを願いながら、復活節中に伝統的に唱えられる「レジナ・チェリ」の祈りを、信者と共に唱えられた。

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2018年4月3日