☩「家庭は『人生の揺りかご』、神のご計画の中心にある」‐家庭フォーラムの参加者に(Vatican News)

 その中で、教皇はまず、「家庭-あなた方が様々な形で擁護に取り組まれている-は神のご計画の中心にあるものです」と強調され、家庭を「人生の揺りかご」と呼ばれた。そして、イエスの子供たちへの愛、イエスの家庭と結婚の永続性についての教えは、神のご計画の中に占める家庭の場を明らかに示している、とし、「それは、三位一体における愛である神ご自身の神秘に向けられた窓のようなものです」と説明された。

 さらに、自己中心の論理によって導かれた世界がしっかりとした絆を結ぶという意識を失わせ、このことが、家庭の価値を理解するのを難しくしている、と指摘。民間の組織は、家庭に対して十分に支援する方向で働く必要があり、「家庭の中で信頼に満ちた関係を持つこと」を学んだ人たちは、社会の他の場面においても、同じ生き方をするものです、と語られた。そして、参加者たちに、(家庭における)愛の喜びを証しするように励まされ、「私たちが見つけ、分かち合いたいと望む宝を表わすのに、喜びよりも説得力のあるものはありません」と強調された。

 また教皇はメンバーたちに対して、「あなた方が守られている約束に感謝します…文化的、社会的、政治的な分野における家庭に関する活動的で責任ある参加を通して、そして、家庭の役割と権利を守り、支える優れた政策を展開されていることに」と感謝の言葉を宣べられた。

 そして、最後に、「社会の中で家庭が直面する問題の数々に、『毅然として、しかも慈悲深い心をもって』対応する必要があります」「家庭についてあなた方が社会にもたらす感受性の鋭さに、”告解場”のレッテルを貼ることはできません。そうではなくて、人間の尊厳に根差したもの、すべての人が認識し、分かち合うことが出来るものです」とメッセージを締めくくられた。

 (翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2018年6月17日