「他宗教の兄弟たちとも心を合わせ、人類の尊厳を守るため努力」一致祈祷週間最終日に

(2018.1.27  バチカン放送)教皇フランシスコは25日、使徒聖パウロの回心の祝日でもあるキリスト教一致祈祷週間最終日を迎え、聖パウロ大聖堂で、キリスト教諸派の代表者たちと晩の祈りの式を行われた。式の説教で、教皇は「すべてのキリスト者は洗礼という共通の神の恵みに生かされている」ことを強調し、以下のように話された。

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、私たちキリスト者はすべて洗礼によって、神から赦しと神の子となる恵みを受けました。この共通の恵みに生かされて、神への賛美の祈りを共に捧げましょう。それぞれの違いを認識しつつも、私たちは皆、同じ神の赦しと贖いの恵みを受け、唯一の神を父といただく兄弟姉妹です。

 この儀式の中で朗読された出エジプト記の中に読まれるモーセのエピソードを思い起こしましょう。聖アウグスティヌスによれば、イスラエルの民が神の救いを体験したあの紅海は、すべての人々の救いの源となった十字架上のキリストの御血の前表でした。

 イスラエルの民が紅海の水を通して救いに至ったように、私たちキリスト者も洗礼の水を通して救われました。この洗礼の秘跡は、私たちの敵、罪と死を打ち破ったのです。紅海を渡ったイスラエルの民は『私の力、賛美は神にある、神こそ私の救い』と歌いました。この同じ賛美を今、私たちは、同じ恵みを受けた兄弟姉妹たちとともに捧げます。

 使徒聖パウロも、この同じ恵みと兄弟姉妹との交わりを体験しました。神の恵みは、聖パウロに、すぐに兄弟姉妹たちとの交わりに加わるよう促しました。パウロは回心の後、初めにダマスコの兄弟たち、そしてエルサレムの兄弟たちの所に赴いています。『兄弟とともにある』こと、これは信じる者たちの生きた体験です。私たちは霊的に成長するにつれて、少しづつ恵みを伝え、兄弟たちと共有するのです。

 紅海を渡り、モーセに導かれてカナアンの地に向かった神の民、旅と洗礼を通して神の子となった人たちとキリスト者の歩みには、多くの共通点があります。神の民が砂漠で多くの困難に遭遇したように、今日のキリスト者も、多くの困難や危険さらされています。なんと多くのキリスト者たちが、キリストの名のゆえに迫害されていることでしょう。彼らは皆、いかなる派に属していようと洗礼の恵みで結ばれ一致した信仰の証人、殉教者です。私たちは、他の宗教の兄弟たちとも心を合わせ、いつでもどこでも、人類の尊厳を守るために努力するのです」。

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2018年1月27日