☩「”年老いた若者”になるな。過去を学び、現実を理解して」カリブの若者の集いに

教皇、アンティル諸島の若者の集いにメッセージ – ANSA

(2018.7.16 バチカン放送)

 教皇フランシスコが、カリブ海のマルティニークで23日まで開かれている「アンティル諸島*司教協議会・青年の集い」にメッセージをおくられた。

 メッセージで教皇は、青年たちに「”年老いた若者”でいてはなりません。今置かれている状況に安住せず、そこから抜け出し、努力を始めよう」と呼びかけられた。

 そして、集いのテーマである「カリブの家庭を変えていく若者たち」を取り上げ、「家庭を守りながら、前進し、より良いものに変えていくには、未来と過去の二つの方向性が大切」であり、「家庭を今日から明日へと伝えていくためには、明日を見据えて、今日の現実をよく把握し、理解することが必要」で、そのための指針として、使徒的勧告「(家庭における)愛の喜び」をしっかりと読むことを勧められた。

 また、「過去を学ばずに未来はない」とし、「自分たちが受け取った歴史や、伝統、文化を大切にし、そこに根を降ろしながら、前に進んでいくことが必要です」と話され、そのためにも「祖父母や両親とよく会話し、そこから受け継いだすべてを明日に伝えてほしい」と希望された。

(*注・米フロリダ沖から南米大陸近海までの海域にまたがる西インド諸島の主要部を構成する島々。大航海時代以降、スペイン、オランダ、フランス、英国に征服され、彼らが持ち込んだ疫病で先住民は絶滅、現在の住民は入植者とその奴隷、移民の子孫だ。)

(編集{カトリック・あい」)

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2018年7月17日