◎連続講話:十戒⑮「第八の掟は、言葉だけでなく、振る舞い全てで真理を証しすることを求める」

(2018.11.14 VaticanNews)

 教皇フランシスコは14日の一般謁見中の「十戒」をテーマとする連続講話で、次のように語られた。

 「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、今日は十戒の中で第八の掟、「隣人に関して偽証してはならない」を取り上げたいと思います。この掟は、 カトリック教会のカテキズムでは、「他人とのかかわりの中で、真実を歪曲することを禁じる」(2464項)ものと説明しています。

私たちは、言葉だけでなく、他の人々に対する振る舞いすべてにおいて真理を証しすることを求められています。私たちにとって、その究極の模範は、イエスご自身です。彼は真理の人です(ヨハネ福音書14章6節参照)。ピラトから尋問を受けたイエスは、ご自分は真理について証しするためにきた、と言明されました(同18章37節)。

その人生、死、そして復活の神秘を通して、イエスは、私たちの地上における命の最も深い意味を明らかにされました。そして私たちが彼の神の命を分かち合うように招いておられます。イエスの聖霊という贈り物、真理の霊は、私たちの天の父の養子となり、兄弟姉妹としてその愛のうちに住むことができるようにしてくださいます。

 第八の掟は、私たちが、このような新しい命を全うするように勧めています。そうすることで、神の救う愛の真の証人となり、人となられた私たちの主キリストを体現するのです」

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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2018年11月14日