6月28日は、第1次世界大戦終結のいわゆるヴェルサイユ条約が成立してちょうど100周年の記念日であった。
アメリカの大統領ウッドロウ・ウィルソンが示していた原則にもとづいて形成された、いわく民族自決、公海の自由、国際連盟の形成が合意された。
しかし大統領の全国行脚の努力にもかかわらず、連邦議会の賛同を得ることが出来ず、国際的合意として成立したにもかかわらず、アメリカ合衆国はせっかくの国際協調機関たる国際連盟の主要リーダーとなるべき責任を忌避したことになった。
これが日本やドイツ、イタリアなどの拡張主義的対外行動を抑止する力とならず、結果的に第2次大戦を導くことになった。
(2019・6・29記)