・三輪先生の時々の思い⑤ 第一次世界大戦から第2次大戦へ 

 6月28日は、第1次世界大戦終結のいわゆるヴェルサイユ条約が成立してちょうど100周年の記念日であった。

 アメリカの大統領ウッドロウ・ウィルソンが示していた原則にもとづいて形成された、いわく民族自決、公海の自由、国際連盟の形成が合意された。

 しかし大統領の全国行脚の努力にもかかわらず、連邦議会の賛同を得ることが出来ず、国際的合意として成立したにもかかわらず、アメリカ合衆国はせっかくの国際協調機関たる国際連盟の主要リーダーとなるべき責任を忌避したことになった。

 これが日本やドイツ、イタリアなどの拡張主義的対外行動を抑止する力とならず、結果的に第2次大戦を導くことになった。

(2019・6・29記)

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2019年6月30日