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・ロヒンギャ難民乗せたボートが転覆、死者・行方不明約50人
(2023.8.11 Vatican News By Edoardo Garibaldis)
ミャンマーからのロヒンギャ難民たちを輸送していたボートがベンガル湾で転覆し、17人が死亡、約30人が行方不明となっている。 民間の難民支援団体、Shwe Yaung Metta Foundationが10日明らかににしたもので、ボートは前週末、ミャンマー西部ラカイン州にあるブティダウンから約55人を乗せて出発し、同州の州都シットウェの沖で遭難したとみられるが、その日時や転覆の原因は不明。
同団体によると、遭難が明らかになった7日から9日にかけてシットウェの海岸沿いで行方不明の捜索を行利、女性10人を含む17人の遺体が見つかった。生存者が8人いたが、ミャンマー治安部隊に連行されたという。
もともとミャンマーに住んでいたイスラム教少数派のロヒンギャの人々は、ミャンマー軍が、反政府勢力の掃討作戦を開始した2017年8月以来、迫害され続け、70万人以上が故郷を追われている。国境を越えてバングラデシュの難民キャンプに収容されたり、他国に避難したりする人もいるが、国境のミャンマー側のキャンプにも約10万人が劣悪な環境の中で生活を強いられている。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が今年1月発表したところでは、2022年1年間で前年の5倍、3500人以上のロヒンギャの人々が39隻の船でがアンダマン海とベンガル湾を渡り、イスラム教徒が多数を占めるマレーシアやインドネシアへの向かおうとした。。
教皇フランシスコは長年にわたり、ロヒンギャの人々の惨状に心を痛めておられる。 2017年にバングラデシュを訪問された際には難民と面談し、話に耳を傾け、彼らに関心を持たない世界の人々を代表して赦しを求められた。 2018年2月には、バングラデシュのハシナ首相と会見し、ミャンマー・ラカイン州からのロヒンギャ難民の受け入れに感謝し、さらなる協力を求められた。また今年5月28日のレジーナ・チェリの祈りの中で、ベンガル湾でサイクロン・モカの被害を受けた人々への援助の促進を、国連や各国の人道援助担当者に訴えられている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
・カトリック教会平和旬間・東京教区で12日にミサ、講演会など行事
改新・2022年の日本の信徒数―10年で5%弱の減少だが、主日ミサ参加者は4割弱、新規受洗者が3割弱、聖職者などが2割強も大幅減少、”コロナ”の影響も
(2023.8.8 カトリック・あい)
カトリック中央協議会がこのほど、 2022 年度版「カトリック教会現勢」を発表した。これはもともとバチカンに報告を義務付けられているもので、日本の信徒や司祭が日本の教会の現状を理解し、今後の在り方を考える資料として役立てることを目的としていない(本来そのためのデータであるべきだが)ため、「カトリック・あい」で改めて過去のデータなどと合わせて、以下に分析を試みた。
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まず、発表データを10年前に発表されたデータと合わせて算定すると、2022 年 12 月末現在の日本の聖職者、一般信徒などを合わせた「信者数」は」42 万 2450 人で、10 年前の 2012 年の 44 万 4441人より 2万1991人、 4.95%減った。日本の総人口に占める割合は2022年が 0.335 %、2012 年は 0.351 %で、毎年、小幅ながら日本の総人口の減少を上回る減り方を続けている。またミサ参加者は、日本でコロナ大感染が始まる直前の2019年と比べて、主日、復活祭、クリスマスともに4割前後も激減しており、信者減少に対する長期的な取り組みと共に、コロナ禍で激減したミサ参加者、教会を離れた信徒を、どのように回復するのかも、教会にとって大きな課題となっていることが明瞭に浮かび上がっている。
*日本の信徒数は41 万 6315 人で10年で2万355人減、聖職者等は6135人で同1636人減
信者数のうち一般信徒は 41 万 6315 人で、2012年の43 万 6670 人から 4.66%、 2万355人減の一方で、聖職者・修道者・神学生の合計は 6135 人で、 7771 人から 21.05%、1636人も減っている。この発表データには無いが、聖職者・修道者の高齢化も明らかに進んでおり、司牧活動が困難な聖職者も増えていることは、現実に認識されていることを合わせれば、司牧活動可能な聖職者はこの数字よりもさらに減少していると推定される。
*主日ミサ参加者は6 万 5878 人、コロナ直前2019年より4万1037人も減っている
主日のミサ参加者数は 6 万 5878 人で、2012 年の 10 万 6481 人より 4万603人、38.13 %の大幅な落ち込み。信者総数に占める参加者の割合は100に当たり15.6人。信者数の減り方よりも、主日のミサに出ない、教会に足を運ばない人が大幅に増えていることを示している。同様の傾向は新規受洗者数にも明確に出ており、2022 年一年間の受洗者数は 4089 人で十年前の 2012 年の5694人から28.19パーセント、1605人減。
2020年に日本で始まったコロナ大感染の影響について分析したデータは「現勢」には皆無だが、直前の2019年のデータを引き出して、ミサ参加者を見ると、主日は10万6915人、復活祭は17万965人、クリスマスは21万7664人となっており、2022年はそれぞれ38.38%、40.71%、34.17%の減少となっており、10年前と比べた減少率を上回る大幅な落ち込みだ。明らかにコロナの影響で、ミサが中止になったり、参加が制限されたり、あるいは自主的に参加を控えたりする信徒が増えたことが主たる原因と判断される。
*教区別で10年間の信徒数減少が最大は長崎教区の4808人、受洗者数の落ち込みも目立つ
また、全国で16ある教区別に見ると、信徒数が最も多いのは東京で9万2001人、これに長崎の5万6826人、横浜の5万2929人、大阪の4万6817人が続き、最も少ないのは高松の4208人など、1万人未満が大分、那覇、新潟、仙台、鹿児島をあわせて6教区もある。2012年から10年間で減り方が最も大きいのは仙台の11.04%で、これに札幌9.70%、大阪9.20%、鹿児島8.22%、それに長崎の7.80%が次いでおり、減少数では長崎が4808人と最も多くなっている。ちなみに東京は2.38%の減少にとどまり、那覇とさいたまは、それぞれ4.16%、2.43%の増加。特に後者は、外国人の顕著な流入が影響していると見られる。
聖職者・修道者・神学生の減り方を教区別に見ると、大幅な減少率の中で、教区によるばらつきがみられ、最も大幅な減少率を示したのは仙台で44.03%、ついで、新潟、福岡、鹿児島、高松が30%を超えている。
大きく落ち込むなかでもばらつきがみられるのは、2022年までの十年間の主日のミサ参加者の減り方で、東京が51.92%と半減しているほか、札幌が48.15%、横浜が46.17%、鹿児島が41.87%、長崎が41.58%を4割を上回る減少。対して、大阪は12.17%の減少にとどまっている。
年間の受洗者数を見ると、2022年の全国総数4089人のうち、トップは東京の996人、ついで横浜527人、名古屋503人、大阪419人で、信徒数で2位の長崎は237人にとどまっている。2012年に比べた受洗者の減り方もっとも大幅なのは鹿児島で64%、次いで新潟60.52%、長崎が52.88%で三番目に大きい落ち込み。対して、広島2.75%、名古屋2.90%、さいたま3.85%と小幅の落ち込みにとどまる教区もある。
以上の教区別の動きを見ると、特に日本のカトリック教会の中心教区の一つとされてきた長崎が、信徒数の減少、主日のミサ参加者の減少、新規受洗者の減少率がそろって大幅になっているのが目立つ。その原因として考えられることについて、ここでは明らかにすることは避けるが、当事者も含めて心当たりの方も少なくないだろう。一言で言えば、信頼回復の努力が急務、だということではなかろうか。
*東京・麹町教会の信徒数よりも少ない教区が7つもある、高松教区は麹町の4分の1
ちなみに、日本の小教区で信徒数が最も多いのは東京教区の麹町教会で1万7152人(2019年12月末現在。次が長崎教区の浦上教会で約7000人と言われている=公表データが見つからない)。麹町教会一つよりも信徒数の少ない教区は、札幌(1万4958人)、仙台(9196人)、鹿児島(8420人)、新潟(6676人)、那覇(6132人)、大分(5607人)、高松(4208人)と7つもある。麹町教会よりも信徒数が少なく、しかも東京教区の10分の一以下の信徒数しかいない教区が6つもある現状は、信徒数も、司祭の数も減り続ける中で考え直す必要があるようだ。
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以上の比較は、「2022年現勢」だけでは、分からないデータもあり、まして10年前との教区別比較などは出ていない。このデータをどのように読むかも、今後の教会の在り方を考えるうえでの評価、分析も書かれていない。このため、「カトリック・あい」では「2012年現勢」を参照し、増減数、増減率なども独自に算出し、少しでも役立つように努めた。また、2012年との比較で大幅に減っていても、他の年と比べれば異なる数値が出てくる可能性もあるが、10年前という節目となる区切りで算出した。また、算出に誤りがあることも考えられるので、お気づきになったら「カトリック・あい」読者の声、までご連絡いただきたい。
・「愛と慈しみを社会の中に実現できるように」平和旬間へ東京大司教が教区民に呼び掛け
週刊大司教 2023年8月 4日 (金)2023年平和旬間、東京教区呼びかけ
東京大司教区の皆様へ 2023年平和旬間にあたって
暴力が生み出す負の力が世界に蔓延し、命が危機に直面する中で、私たちは「平和が夢」であるかのような時代を生きています。日本の教会は、今年も8月6日から15日までを平和旬間と定め、平和を想い、平和を願い、平和の実現のために行動するように呼びかけています。
3年にも及ぶ感染症による命の危機に直面してきた世界は、命を守ることの大切さを経験から学んだでしょうか。残念ながら、平和の実現が夢物語であるように、命を守るための世界的な連帯も、未だ実現する見込みはありません。それどころか、ウクライナでの戦争状態は終わりを見通すこともできず、東京教区にとっての姉妹教会であるミャンマーの状況も変化することなく、平和とはほど遠い状況が続く中で、時間だけが過ぎていきます。
今年の平和旬間でも、平和のための様々なテーマが取り上げられますが、東京教区では特に姉妹教会であるミャンマーの教会を忘れることなく、平和を祈り続けたいと思います。
ご存じのように、2021年2月1日に発生したクーデター以降、ミャンマーの国情は安定せず、人々とともに平和を求めて立ち上がったカトリック教会に対して、暴力的な攻撃も行われています。ミャンマー司教協議会会長であるチャールズ・ボ枢機卿の平和への呼びかけに応え、聖霊の導きのもとに、政府や軍の関係者が平和のために賢明な判断が出来るように、弱い立場に置かれた人々、特にミャンマーでの数多の少数民族の方々のいのちが守られるように、信仰の自由が守られるように、この平和旬間にともに祈りましょう。
具体的な行動として、今年は久しく中断していた「平和を願うミサ」が、8月12日(土)11:00からカテドラルで捧げられます。このミサの献金は、東京教区のミャンマー委員会(担当司祭、レオ・シューマカ師)を通じてミャンマーの避難民の子どもの教育プロジェクト「希望の種」に預けられます。また、8月13日の各小教区の主日ミサは「ミャンマーの子どもたちのため」の意向で献げてくださるようお願いいたします。
共に一つの地球に生きている兄弟姉妹であるにもかかわらず、私たちは未だに支え合い助け合うことができていません。その相互不信が争いを引き起こし、その中で実際に戦争が起こり、また各国を取り巻く地域情勢も緊張が続いています。そのような不安定な状況が続くとき、どうしても私たちの心は、暴力を制して平和を確立するために暴力を用いることを良しとする思いに駆られてしまいます。
しかし暴力は、真の平和を生み出すことはありません。人間の尊厳は、暴力によって守られるべきものではありません。それは、命を創造された神への畏敬の念のうちに、互いに謙遜に耳を傾け合い、支え合う連帯によってのみ守られるものです。
加えて、「カトリック教会のカテキズム」にも記されている通り、目的が手段を正当化することはありません(1753項参照)。暴力の支配が当たり前の日常になる中で、戦争のような暴力を平和の確立のための手段として肯定することはできません。「戦争は死です」(ヨハネ・パウロ二世の「広島平和メッセージ」)。
教皇フランシスコは、2019年に訪れた長崎で、国際的な平和と安定は、「現在と未来の人類家族全体が、相互依存と共同責任によって築く未来に奉仕する、連帯と協働の世界的な倫理によってのみ実現可能」であると述べられました。その上で、「軍備拡張競争は、貴重な資源の無駄遣いです。
本来それは、人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子どもや家族が、人間以下の生活を強いられているにもかかわらず、武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は、いっそう破壊的になっています。これらは天に対する絶え間のないテロ行為です」と指摘され、軍備拡張競争に反対の声を上げ続けるようにと励まされました。
命の危機にさらされ、困難の中で希望を見失っている人たちへの無関心が広がる世界では、異なるものを排除することで安心を得ようとする傾向が強まり、暴力的な力を持って、異質な存在を排除し排斥する動きが顕在化しています。平和を語ることは、戦争につながる様々な動きに抗う姿勢を取り続けることでもあり、同時に人間の尊厳を危機にさらし、命を暴力的に奪おうとするすべての行動に抗うことでもあります。
平和旬間にあたり、命の創造主が愛と慈しみそのものであることに思いをはせ、私たちもその愛と慈しみを社会の中に実現することができるように、祈り、行動していきましょう。
カトリック東京大司教区 大司教 菊地功
(編集「カトリック・あい」)
・「教皇のメッセージにどう答えられるか考えよう」ー21日から「ラウダ―ト・シ週間」へ司教協議会責任者・成井司教の談話
(2023.5.20 カトリック・あい)教皇フランシスコが2015年5月24日に発表された環境回勅「ラウダ―ト・シ」にちなんで、世界のカトリック教会で「ラウダ―ト・シ」週間が行われる。それに先立って、日本カトリック司教協議会の同週間責任者である成井大介・新潟司教から19日、談話が出された。全文以下の通り。
地球の希望、人類の希望 ~2023年ラウダート・シ週間にあたって~(2023年5月21日~28日)
教皇フランシスコは、2015年5月24日に発表した回勅『ラウダート・シ――ともに暮らす家を大切に』の中で、すべての造られたものが互いにつながっていると教え、神と、自然と、人々と、自分自身とが調和のうちに生きていくことを目指すインテグラルエコロジーに取り組むよう招いています。ラウダート・シ週間は、5月24日を挟んだ一週間、この教皇の呼びかけに、とくに心を向けて祈り、行動し、祝うために設定されています。
今年のラウダート・シ週間は5月21日から28日で、世界共通のテーマは「地球の希望、人類の希望」です。そして、このテーマを深めるために見るように勧められているのが、昨年の10月4日、アッシジの聖フランシスコの祝日に公開されたドキュメンタリー映画、「The Letter」です。このドキュメンタリーは『ラウダート・シ』の呼びかけに関連し、周縁に追いやられた貧しい人の声、先住民の声、若者の声、自然界の声を代表する人々がバチカンに招かれ、教皇と対話するという内容になっています。
ドキュメンタリーの冒頭で、ラウダート・シ・ムーブメントの代表、ロルナ・ゴールド氏は次のように視聴者に語りかけています。「『ラウダート・シ』は、教皇フランシスコがあなたに書いた手紙です」。「教皇フランシスコはこの星に住むすべての人にあてて、彼が心配していることがら、世界の状態についての手紙を書いたのです」。
皆さんは、この教皇からの手紙、『ラウダート・シ』を読まれましたか。まだの方は、ぜひ読んでみてください。そして、自分自身が日々の生活の中で大切にしている、神と、自然と、人々と、自分自身との関係のあり方について、どのように教皇の手紙に返信できるか、考えてみてください。ドキュメンタリー「The Letter」は、きっとそのための助けになるでしょう。
「人格は、神との、他者との、全被造物との交わりを生きるために、自分自身から出て行って、もろもろの関わりに加わればそれだけ、いっそう成長し、いっそう成熟し、いっそう聖化されます」(LS 240)。
「The Letter」で、教皇と対話した人々は、互いの経験や知恵、思いに心を動かされ、新たな歩みを始めました。私たちもとくにラウダート・シ週間の間、人々との交わり、対話のうちに関係を深め、希望をもってインテグラルエコロジー*への取り組みを進めてまいりましょう。
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「The Letter――A Message for Our Earth」(YouTube配信)
https://www.theletterfilm.org/
日本語字幕の設定
「設定(歯車のアイコン)」→「字幕」→「自動翻訳」→「日本語」(自動翻訳)
ラウダート・シ週間公式ウェブサイト(英語/西語/葡語/伊語/仏語)
https://laudatosiweek.org/
教皇フランシスコ回勅『ラウダート・シ――ともに暮らす家を大切に』
https://www.vatican.va/content/francesco/ja/encyclicals/documents/papa-francesco_20150524_enciclica-laudato-si.html
・政策研究大学院大学と米財団共催のセミナー「日米韓三国関係の将来」5月30日に
(2023.5.19 かとりっく・あい)
政策研究大学院大学(GRIPS)とマンスフィールド財団による合同セミナー「日米韓三国関係の将来: 協力の機会と継続する課題(The Future of the U.S.-Japan-South Korea Trilateral Relationship:Opportunities for Cooperation and Enduring Challenges)」が5月30日に以下の要領で行われる。
*日時:2023年5月30日(火)12:10-13:40 会場:オンライン(Zoom Webinar)
スピーカー: コリン・ティマーマン(マンスフィールド・フェロー、立法顧問、米国連邦下院議員)
モデレーター: 竹中治堅(政策研究大学院大学 教授)
使用言語: 英語(通訳は入りません) 参加費: 無料
*オンラインによる聴講希望の方は、25日午後5時までに https://grips-ac-jp.zoom.us/ webinar/register/WN_ 3t7lxQf1Sg64Z39qFK2Tdg で申し込みを。Zoomから招待メールが送られる。
英文によるセミナーの趣旨説明は以下の通り。
Over the past half-century, the trilateral relationship between the United States, Japan, and the Republic of Korea (ROK) has emerged as a strategic framework in the Indo-Pacific region of immense consequence. However, despite shared interests in regional security and expanding global trade and investment opportunities, trilateral ties have been repeatedly hampered by lingering resentment and distrust, often stemming from historical tensions and territorial disputes. This presentation will highlight key opportunities for trilateral cooperation, such as expanding economic partnership, strengthening regional security coordination, and aligning interests on global issues. The presentation will also identify challenges which endanger trilateral cooperation and will require attention and compromise from all three nations to resolve.
・東京大学未来ビジョン研究センター主催シンポ「G7広島サミット:重要性、安全保障、日本のリーダーシップ」5月26日に
(2023.5.18 カトリック・あい)
東京大学未来ビジョン研究センター 安全保障ユニットの主催、東京大学公共政策大学院の共催によるシンポジウム「G7広島サミット:重要性、安全保障、日本のリーダーシップ」が、5月26日に 東京大学本郷キャンパスで開かれる。
前週に広島で開催される2023年G7サミットに参 加予定のトリステン・ネイラー氏(ケンブリッジ大学助教授)が、 同サミットについての分析を発表する。サミットや多国間外交を 専門とする同氏は、こうした場での日本のリーダーシップ の重要性について議論し、ウクライナ戦争、 中国との地政学的緊張、地域的・国際的な経済安全保障などに特に 焦点を当てながら、サミットの成果を検証し、 G7の今後の見通しを共有する予定。
*詳細、申し込み方法は以下の通り。
・開催日時:5月26日(金)10:30-12:00 ・会場:東京大学 国際学術研究棟4F SMBCアカデミアホール ・言語:英語(通訳なし) 地図:https://www.u-tokyo.ac.jp/c ampusmap/cam01_01_07_j.html
[登壇者]- 講演者:トリステン・ネイラー・ケンブリッジ大学政治国際関係学部 助教授 - 討論者:イー・クアン・ヘン 東京大学公共政策大学院 教授 - 司会:向山直佑・東京大学未来ビジョン研究センター 准教授
・上智大学でシンポジウム「NAGASAKIから世界へ平和を-被爆医師 永井隆と妻 緑 からのメッセージ」
(2023.5.18 カトリック・あい)
上智大学のカトリック・イエズス会センターと神学部共催のシンポジウム、「NAGASAKIから世界へ「平和を」-被爆医師 永井隆と妻 緑 からのメッセージ」が6月3日午後3時から5時まで、上智大学四谷キャンパス2号館で行われる。
主旨について、主催者は「ウクライナでの戦争における核兵器使用の脅威が高まる中、被爆国日本からのメッセージの発信は急務となっています。原爆の荒野で妻を失い、被爆者達のために献身的救助を行い、多くの著作を残した医学者、永井隆。今彼の生涯と著作は世界中で再び注目を集めています。本シンポジウムでは、イタリア、アメリカ、日本の研究者が共に、永井隆の「平和を」のメッセージを現代に伝え、希望ある世界を築くための可能性を探ります」としている。
パネリストは、ガブリエレ・ディ・コミテ(医師、イタリア「医学と人間」協会副会長 / 永井隆と緑の友の会副会長)、パウラ・マレンコ(アストラゼネカ日本法人 メディカルディレクター / 永井隆と緑の友の会会長)、チャド・ディール(バージニア大学インストラクショナルデザイナー / 日本史家)、 片山 はるひ(司会兼パネリスト=上智大学神学部教授)
対象は学生、一般で、無料。来場参加の申込みはhttps://eipro.jp/sophia/ events/view/UN20230603 オンライン参加の申込みはhttps://eipro.jp/sophia/ events/view/UN20230603_OL *通訳音声はZoom視聴時に限り利用できる。会場でスマートフォン等からZoom音声を聞く場合は必ずイヤフォンを持参のこと。
・NHK・Eテレ「100分de名著」で4月3日から毎週月曜夜、「新約聖書 福音書」を放映
紀元1世紀から2世紀にかけて執筆・編纂された聖典「新約聖書」。今も、キリスト教徒だけでなく、世界中の人々に巨大な影響力を持ち続ける名著です。「新約聖書」に収められた27の書の中でも、イエス・キリストの生涯と言葉が克明に記されているのが「福音書」です。マタイ伝、マルコ伝、ルカ伝、ヨハネ伝の4つからなる「福音書」は、いわば「新約聖書」の中核ともいえる存在。それぞれが補いあうようにイエスという存在を浮かび上がらせる構成になっています。
番組では、永年に渡って「福音書」を読み続け、自らも糧としてきた批評家・若松英輔さんが、現代の視点からわかりやすく解説します。若松さんによれば、「福音書」は信仰者のためだけの書ではなく、万人に開かれた書だといいます。一見すると信仰者にしか関りのないような奇跡や神秘的な出来事の描写も、文字を追うのとは別な、もう一つの目を見開いて読むと、言葉の奥に隠された深い意味が浮かび上がってくるといいます。それは、それぞれが「私自身のイエス」に出会う体験であるともいえます。そのように読むと、「福音書」は私たちの人生を支えてくれる書となっていきます。
その生涯を通じて、弱きもの、小さきものに徹底的に寄り添い、近づくことをためらう人々の元へこそ出向いていったイエス。彼の言葉と行為は、私たち現代人にとってどんな意味をもつのでしょうか? 「福音書」を万人のために開かれた書であるととらえる視点から、生きることそのものを導いてくれる巨大な書に込められた深い意味を読み解いていきます。
<各回の放送内容>
第1回 悲しむ人は幸いである
【放送時間】2023年4月3日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ
【再放送】2023年4月4日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ 2023年4月10日(月)午後1時5分~1時30分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【指南役】若松英輔(批評家・随筆家)【朗読】占部房子(俳優)【語り】小口貴子
イエスはベツレヘムの馬小屋で誕生したとされる。このことから、イエスは貧しい人々、身分低き人々、世間からないがしろにされている人々に寄り添うために生まれたと捉えられてきた。有名な「山上の説教」では、「悲しむ人たちは幸いである」と説かれ、誰が偉いかを競い合う弟子たちには「幼子の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れる者である」と窘める。イエスの生涯は一貫して「悲しむ人」「小さき人」「蔑まれた人」たちと共にあったのだ。若松さんは、これらの言葉にはあらゆる宗教を貫く神髄があるという。第一回は、イエスの生誕、受洗、最初の説教などを通して、イエスの生涯に込められた深い意味を探る。
第2回 魂の糧としてのコトバ
【放送時間】2023年4月10日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ
【再放送】2023年4月11日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ 2023年4月17日(月)午後1時5分~1時30分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【指南役】若松英輔(批評家・随筆家)【朗読】占部房子(俳優)【語り】小口貴子
「福音書」は魂の糧となるコトバに満ち溢れている。断食修行中に「神の子ならば石をパンに変えてみよ」と問う悪魔に対して「人はパンだけで生きるのではない」といい人間は言葉によって生きるという真理を示すイエス。五つのパンと二匹の魚で五千人もの男を満腹にさせる奇跡を起こしたイエス。深く読み解けば、人々が食したのはイエスによってもたらされた言葉だととらえることもできる。若松さんは、「永遠の命に至らせる食べ物」「あなた方の知らない食べ物」と繰り返し表現されるものこそ、大いなる働きによってもたらされたコトバであり、魂の糧として人々を生かすものだという。第二回は、一見すると信仰者にしか関りがないと思われる出来事や奇跡の描写の深い意味を読み解き、生きることを支えてくれるコトバの力を探っていく。
第3回 祈りという営み、ゆるしという営み
【放送時間】2023年4月17日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ
【再放送】2023年4月18日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ 2023年4月24日(月)午後1時5分~1時30分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【指南役】若松英輔(批評家・随筆家)【朗読】占部房子(俳優)【語り】小口貴子
イエスはついに自らの目的を果たすべくエルサレムへ入城する。そこで驚くべき行為に出る。力をもって神殿で商いをしている人たちを追い払うのだ。福音書で唯一イエスが暴力を振るう場面だ。「わたしの父の家を商売の家にしてはならない」。イエスにとって神殿は人間の魂そのものだった。そうとらえると私たちにとって「祈り」という営みが何なのかが浮かびあがってくる。また、姦通の罪で捕らえられた女性を糾弾する周囲の人たちに対しては、「罪のない人間だけが石を投げなさい」と告げ、たしなめる。そこには「ゆるし」という営みについての深い教えが込められている。若松さんは、福音書に描かれる「ゆるし」は、人々が互いに光を見出すような和解の営みだという。第三回は、イエスが語る祈りやゆるしという営みを通して、人間が最も大切にしなければならないこととは何かを深く考える。
第4回 弱き者たちとともに
【放送時間】2023年4月24日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレ
【再放送】2023年4月25日(火)午前5時30分~5時55分/Eテレ 2023年5月1日(月)午後1時5分~1時30分/Eテレ ※放送時間は変更される場合があります
【指南役】若松英輔(批評家・随筆家)【朗読】占部房子(俳優)【語り】小口貴子
最後の晩餐が終わり、オリーブ山に向かう一同。イエスは弟子たちに全員が自分を見捨てるだろうと告げる。「決して見捨てない」というペトロに対しイエスは「鶏が鳴く前に三度私を知らないというだろう」と語る。自分を裏切るユダに対しても「しようとしていることに取りかかりなさい」と告げイエスは衛兵たちに捕らえられる。イエスはこんなにも弱き弟子たちを愛しゆるしていたのだ。ついに磔刑に処せられるイエス。「わたしの神、どうしてわたしをお見捨てになるのですか」という最期の言葉の意味とは? そして「復活」という出来事は何を意味するのか? いずれもイエスが生涯を通じて弱き者たちとともにあることを証しだてる深い意味が秘められていると若松さんはいう。第四回は、「福音書」の中でも最も重要とされる、弟子たちの裏切り、磔刑、復活の深い意味を読み解き、イエスの生涯が私たち現代人に何を問いかけているのかを探っていく。
*ミャンマーの軍事指導者は、すべての反対者を「テロリスト」として弾圧(VN)
*激しさを増すキリスト教徒や少数民族に対する攻撃
軍事政権によるキリスト教徒など宗教的少数者や、少数民族に対する攻撃が続く中で、 何万もの家屋が取り壊され、 数十の教会も破壊され、少なく見ても 130 万人が避難を余儀なくされている。昨年処刑された 2 人の民主化派国会議員を含む 140 人以上が死刑を宣告されている。 国民民主連盟の指導者、アウン・サン・ スー チー氏は、33 年の禁固刑を言い渡され、信教の自由と人権を守ろうとするキリスト教徒の指導者を含む多くの人々も、非公開裁判で実刑判決を受けている。
*カトリック教会指導者たちの平和の訴えも無視されている
軍事クーデター発生からこれまで 2 年の間、カトリック教会は、教皇フランシスコ、ミャンマーのチャールズ・ ボー枢機卿はじめ司教たちが、平和と対話を求める声を繰り返し上げた来たが、国軍は聞く耳を持たない。 クーデター発生から丸二年になる今年2月1日の前夜、マンダレー教区長のマルコ ・ティン ワン、タウンジー教区長のバシリオ ・アタイ両大司教は、ボー枢機卿とともに、人命の破壊と、礼拝の施設破壊が続いていることを非難、平和を求める声明を出している。
国軍が明らかにした、あらゆる反対者を「テロリスト」とみなして厳重対処するという27日の方針は、米国政府がミャンマー軍事政権に対して新規の制裁を実施した直後に出された。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)
・相次ぐキリスト教徒襲撃はヒンズー・ナショナリストの脅威増大を反映(Crux)
Bharatiya Janata Party (BJP) supporters dance to celebrate after their leader B. S. Yeddyurappa was sworn in as Chief Minister of Karnataka state in Bangalore, India, Thursday, May 17, 2018. (Credit: Aijaz Rahi/AP.)
(2023.1.21 Cux Contributor Nirmala Carvalho)
ムンバイ発 – 1 月中旬にわずか 2日間に2件続けて起きたキリスト教徒に対する脅迫事件は、この国で少数派ながら活気に満ちたキリスト教徒が直面している脅威を鮮明に印象づけた。ヒンズー教徒が多数を占めるインドで、キリスト教徒がますます強まる”ヒンズー・ナショナリズム”の波に脅かされている。
”ヒンズー・ナショナリスト”たちは、この国のトップであるナレンドラ・モディ首相の選挙基盤の一部とされており、首相が指導する政党、 BJP と同盟関係にある。そして最近の二つの事件で、カトリックの聖職者と一般信徒は、国内で物議を醸している「反改宗法」に違反したとして告発された。
専門家は、同法が少数派グループを脅迫し、インド社会から追い出す使われることが多い、と指摘しており、同国のカトリック教会の指導者、ムンバイ大司教のオズワルド・グラシアス枢機卿は、二つの事件が「改宗法の危険性を反映している」と批判している。
1月の事件の一つは18日、インド北東部のタンドラで起きた。小教区の共同司牧者であるジョセフ・アムスカニ神父が、ミサを捧げるために近くの小さな集落に出かけた際、現地の警察に拘束された。
現地の教会関係者によると、ヒンズー教原理主義者の集団から、アムニスカニ神父が反改宗法に違反する宣教活動を行っていると告発を受けた警察が、神父と、同行していた修道女、カテキスタ、運転手を署に連行した。神父以外は間もなく釈放されたが、神父はその後、数時間も拘留され、警察署の周辺では、即時釈放を求めるキリスト教徒と神父を起訴するよう要求するヒンズー教原理主義者が集まり、険悪な雰囲気になった。
アムスカニ神父は釈放後、Cruxのインタビューに答え、「私は約 7 時間拘束されました。何千人ものキリスト教徒が警察署の周りで私の釈放を求める一方、起訴を求める”右翼分子”も25人ほどいた。彼らが互いに争うことのないよう、私はずっと祈っていましたが、互いに非常に緊張し、人々は動揺していました」と語った。
この事件の 2 日前、イエズス会が運営するNGO、「Vishwa Mandal Sevashram(VMS)」のリーダーとスタッフ約 40 人が、インド南東部のサングリ駅に到着した電車の中で暴行を受けた。 襲ったのはヒンズー教徒の右翼集団で、数人に重軽傷を負わせた。
このヒンズー教徒右翼集団は、「VMSがインドの先住民の人々を改宗させるためにやってきた」と非難し暴力を振るったうえ、地元警察に取り調べを行うよう要求。抗争に発展するのを恐れた警察当局は、VMSのメンバーたちに、約 700 マイル離れたシルプール市の活動拠点に戻るよう命じた。
襲われたVMSのメンバーたちは、これまで50年以上にわたってこの地域の先住民の人々に奉仕してきた。その一人は、「列車が午後 9 時 30 分頃にサングリ駅に到着した際、約 15 人の男が列車に乗り込んできて、『お前たちは、改宗活動に参加している』と私たちを非難し、暴力を振るい始めました。私たちが『研修旅行に来たのだ』と言っても、無視して殴り続けました。金属製の指輪で頭を殴られ、出血した人もいた。暴行を20分以上続けた後、警察官が来たので逃げて行った」と語った。
2018年からこのNGOに関わってきたイエズス会のコンスティ・コンスタンシオ・ロドリゲス神父は、この事件を「よく計画された攻撃」と批判した。「私たちは、地元の人々の生活の向上と発展、自立促進のために奉仕してきました。今回の事件はとても残念ですが、これからも奉仕を続けます」と述べた。
神父は事件後、現地の警察署長あてに手紙を送り、「私たちは今、40 の集落で 子供たちの補習クラスを開いています。子供たちに質の高い教育を提供するためのスキルを高める定期的な教習 プログラムも毎月、実施しています。 この教育プロジェクトの一環として、私たちは他の教育 NGOを 訪問した」と,”改宗”活動とは何の関係もないことを説明。
また、事件当時のことについて、「 列車には、私たちの補習クラスの教師42 人が乗っていました。サングリ駅に到着した時、若者の集団が列車に乗り込み、まだ寝ていた教師を引き倒し、棒と金属のブレスレットで殴り始めました。 障害のある教師の杖が外に放り出され、無力な状態になりました。 何人かの教師が列車から降ろされ、そのまま駅に残された人もいました」と書いた。
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グラシアス枢機卿は、 18 日にアムトカニ神父が一時拘束された際、カトリックでないキリスト教徒たちが、早期釈放に協力してくれたことに感謝し、「あらゆる宗派のキリスト教徒が団結し、互いに助け合い、団結し、神父を支持してくださったことをとてもうれしく思います。これはキリスト教一致の表明、キリスト教一致の目に見える証しです。 イエスのすべての弟子たちが共に立つことが重要であることを示してくれました」と述べた。
また、16日の事件については、被害に遭ったVMSの活動を称賛し、「過去 53 年間、地域の 部族の教育と社会生活の向上のために、たゆまぬ努力を続けてきました。貧しく、社会から疎外された部族社会に奉仕してくれています」としたうえで、「鉄道駅で、誤った批判を浴び、身体的暴力を振るわれたことは非常に残念」と遺憾の意を表明。
カトリック教会がインドで不当な改宗に関与しているとの見方を強く否定し、「カトリック教会は強制改宗に完全に反対している。強制的な”改宗”は合法ではなく、改宗とは言えない。 私たちの考えと哲学は明確です。私たちはキリストを証ししようとしているが、いかなる形であれ、他者を強制したり、圧力をかけたりすることは決してしない」と言明した。
(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)
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