中国では今年2月、改正宗教事務条例が施行され、宗教団体による教育への関与が厳しく制限された。未成年者への措置はこの条例を受けた規制強化の一環とみられる。
毎日新聞が報じた関係者の話では、当局の指示後、河南省の教会では「未成年者立ち入り禁止」の看板が掲げられ、自治組織の関係者らがミサのある日に、教会への未成年者の出入りを監視するようになった。
7月24日付中国紙「環球時報」(英語版)によると、仏教が盛んなチベット自治区の教育当局も、未成年者が夏休み中、宗教活動に参加しないよう通知を出した。同紙は「中国の教育法では宗教と教育の分離が定められている」と説明し、合法的措置と強調した。
イスラム教を信仰するウイグル族が多い新疆ウイグル自治区に限っては、自治区幹部が2016年6月、未成年者の宗教活動への参加を禁じていると公表したことがある。独立運動を抱える自治区独自の厳しい措置だったが、今回はこれが各地に広げられたことを示すもの、と毎日新聞は論評している。