・東京教区、15日以降も公開ミサを原則中止、動画配信を継続-菊地大司教が通知

(2020.3.10 カトリック・あい)

 日本の教会の中で新型コロナウイルス対策に指導的役割を果たしているカトリック東京大司教区が10日、感染拡大が世界的に続いていることから、これまで「14日まで」としていた公開ミサ中止措置を15日以降も続けることを決め、教区内の全司祭、信徒宛てに通知した。具体的な通知の内容は以下の通り。

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東京教区の皆様へ 新型コロナウイルス感染症に伴う3月15日以降の対応 カトリック東京大司教区 大司教 菊地功

 新型コロナウイルスによる感染症の拡大と重篤な症例が報告が相次ぎ、世界各地で公開のミサなど教会活動の中止が決められています。一昨日にはローマ教区を含めイタリア全土のミサの中止も発表されました。国内における感染のピークの時期も、まだ見通せていません。こうした状況に鑑み、3月15日以降の東京教区の対応を以下のように定めましたので、具体的な対策をお願いいたします。

1:3月15日(日)から3月29日(日)まで、東京教区のすべての信徒を対象に、主日のミサにあずかる義務を免除します。

2:3月15日(日)以降も当面の間、公開のミサを原則として中止します。

3:結婚式と葬儀については、充分な感染症対策をとった上で、通常通り行います。

4:ミサ以外の諸行事に関しては、規模が小さい集まりを除いて、できる限り延期または中止するようにご配慮ください。実施する場合は、手指消毒はもとより、換気を充分に行い、互いの間隔を大きくとり、できる限り短時間で終了するように心がけてください。

 なお、関口教会の信徒の方のご協力を得て、主日のミサをインターネットで映像配信していますが、これを当分の間継続しますので、映像を通じて祈りの時をともにし、霊的聖体拝領を受けられるように勧めます。

 また主日に祈りを捧げる務めがなくなるわけではありませんから、教会共同体との一致のうちに、主日には祈りの時を持つように務めてください。

 なお映像配信については、字幕などのサービスを常時提供できないこともあります。担当してくださる方のボランティアとしてのサービスに頼っておりますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。

 3月30日以降の対応については、状況を見極めながら、医療専門家の助言をいただき、3月23日過ぎ頃に、あらためて発表いたします。 以上

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2020年3月10日