・教皇訪日決定で、司教協議会が特設サイト開設-来日テーマは「すべてのいのちを守るため」

(2019.9.13 カトリック中央協議会ニュース)

 日本カトリック司教協議会は、このたびローマ教皇庁が、第266代教皇フランシスコの訪日を発表したことをご報告いたします。ローマ教皇の来日は、1981年の第264代教皇ヨハネ・パウロ二世以来、2度目となります。
今回の教皇来日のテーマは、「すべてのいのちを守るため〜PROTECT ALL LIFE」です。そのロゴマークも公開しています。
今後、行事日程やミサの詳細、関連情報などを随時、特設サイト等を通じて発表していく予定です。

来日テーマ「すべてのいのちを守るため 〜 PROTECT ALL LIFE 〜」

 教皇フランシスコ来日のテーマは、同教皇の回勅『ラウダート・シ』(2015年発表)巻末に収められている「被造物とともにささげるキリスト者の祈り」から取られています。
わたしたち一人ひとりは、神の似姿としていのちを与えられ、すべての人とともに永遠の祖国を目指すよう導かれています。そしてこの世界も、神によって「人の住む所として形づくられ」(イザヤ45・18)、保たれています。ですから、「すべてのいのちを守るため」には、人間一人ひとりの尊厳はもちろんのこと、環境も大切にされなければなりません。
しかし、「わたしたち皆がともに暮らす家」である地球は、人間の手によって蹂躙されて苦しみ、そのうめく声は、世界中のうち捨てられた人々の嘆きと重なっています。
今日の日本にも、いのちと平和に関する諸問題が山積しています。
経済、環境、近隣諸国との関係といった問題のほか、大規模な天災や原発事故からの復興も、持続的な課題として存在しています。わたしたち日本の教会は、あらゆるいのちを守り、人間の生の諸問題に真摯に取り組むべく努めています。
キリストが示されたいのちの福音を告げ知らせ、キリストによる平和のために祈り働くその決意を、教皇来日のテーマは表しています。

歓迎メッセージ

日本カトリック司教協議会会長の歓迎メッセージ    長崎大司教 ヨセフ 髙見 三明

 このたび、日本を訪問してくださるフランシスコ教皇様に、日本のカトリック教会を代表して心から感謝申し上げるとともに、日本の皆様とご一緒に歓迎し喜びたいと思います。
教皇フランシスコの就任は2013年3月13日でしたが、翌年7月に、当時の司教協議会会長岡田武夫大司教と副会長だったわたしが、招待状を携えてバチカンに参りました。その後、数回にわたって手紙などを通して訪日を要請して参りました。教皇ご自身も、一般謁見の講話の中で日本のキリシタン時代のことに言及されたり、「焼き場に立つ少年」の写真の頒布を指示されたりして、訪日に向けていわば伏線を敷いておられたように思います。
それにしても、教皇訪日は、実に多くの方々の理解と協力がなければ実現できない、大きな出来事であると感じております。数ある国々の中で、キリスト信者が極めて少ない日本に来てくださることを感謝しつつ、少しでも有意義な訪日になるよう、一層気を引き締めて準備に務めて参りたいと思います。皆様方のご支援をいただければ幸いでございます。

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2019年9月13日