(2019.1.17 カトリック・あい)
カトリックの”地下教会”の中国国内での聖職者逮捕・監禁、聖堂損壊などの”被害”が相次いでいるが、プロテスタントの”地下教会”も同様の事態が深刻化しているようだ。
英国の有力日曜紙The Observerが13日付けの四川省の省都・成都発で報じたところによると、中国でもっともよく知られた成都のプロテスタント地下教会「Early Rain church」の信徒100人以上が先月、警察に逮捕され、さらに教会は閉鎖、Wang Yi 主任牧師夫婦が拘禁された。夫婦は「破壊を扇動した」罪に問われ、有罪となれば最高で15年の刑となる、という。主任牧師の母親と彼の息子は逮捕を免れたものの、監視下に置かれており、逮捕されなかった信徒の中にも、成都から立ち退かされ、帰宅を禁じられている者もいる、という。
Wang Yi牧師 ( Photo: Early Rain/Facebook)
The Observerによると、昨年中に、地方政府が公認教会以外での集会、”家庭教会”が数百も閉鎖されており、昨年11月に500人の家庭教会代表が出した声明によると、当局によって建物から十字架が取り外され、国旗をかがげさせられ、愛国的な歌を強制され、未成年の参加が禁じられている、という。こうした”被害”は各地に広がっており、その中で起きた成都での事件は、文化大革命以来、最も大規模で深刻なもの、という見方も出ている。