・司教協議会の会長に高見・長崎大司教、副会長に菊地・東京大司教を選出-臨時司教総会

 7月9日(月)より東京・江東区の日本カトリック会館で行われていた「2018年度第1回臨時司教総会」は、予定より1日早く、12日(木) に終了しました。

 今回の総会では、多くの司教の交代があり、山野内倫昭被選司教(さいたま教区)、ホセ・アベイヤ、酒井俊弘両被選補佐司教(ともに大阪教区)、中野裕明被選司教(鹿児島教区)が初めての出席となりました。また、後任が決まったことで、さいたま教区の教区管理者、岡田武夫名誉大司教、鹿児島教区の郡山健次郎名誉司教は最後の総会となる見込みです。

■審議事項

 広島教区が、津和野37名のあかし人の列聖調査を開始する許可を、教皇庁列聖省に申請する件が承認されました。これにより、浦上四番崩れ(1867年)によって明治初期に各地に流配され迫害された信徒らの代表として、これら37名の列聖調査を教皇庁に打診することとなります。

 日本の司祭養成綱要について。2016年に教皇庁聖職者省から出された「司祭養成基本綱要」の規定に沿って作成された「日本の司祭養成綱要」案について、総会で出された意見を反映し、加筆修正された内容を承認し、カトリック司教協議会として制定することとなりました。

 カトリック司教協議会の次期(2019年度定例司教総会開始時から22年度定例司教総会開始時まで)会長、副会長にそれぞれ、髙見三明大司教(長崎教区)、菊地功大司教(東京教区)が、また事務局担当司教に、大塚喜直司教(京都教区)が選出されました。

 同じく、次期常任司教委員会の委員として、上記、会長・副会長のほか、前田万葉枢機卿(大阪教区)、梅村昌弘司教(横浜教区)、松浦悟郎司教(名古屋教区)、宮原良治司教(福岡教区)、浜口末男司教(大分教区)が選ばれています。

■そのほか

  総会中行われた「司教勉強会」では、過去の総会から引き続き、司教儀典書について学び、今回は「準秘跡の典礼」が取り扱われました。

 また、11日夕、全司教が東京・麹町教会に集い、列福から今年で10周年を迎える「福者ペトロ岐部司祭と187殉教者」の「列聖祈願ミサ」を、多くの参列者とともにささげました。なおこのミサの意向として、日本各地での豪雨によって亡くなられた多くの方々、避難生活を送られている方々、そして救援活動に尽力されている方々のためにも、祈りがささげられました。

 総会最終日となった12日には、今回の大規模な豪雨被害を受け、司教団名で「西日本豪雨被災者へのメッセージ」を発表しています。

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2018年7月15日