拉致された崔泰・司教の解放を求めるポスターを掲げる香港の陳実君・枢機卿(昨年5月、陳枢機卿のFacebook より)
(2019.2.8 カトリック・あい)
中国北部、河北省の”地下教会”の司教1人と司祭2人がこのほど、昨年から続いていた当局による監禁を解かれ、春節を祝うための帰宅を許された。
アジアを拠点とする有力カトリック系ニュースサイトucanews.com が香港発で8日伝えたもので、三人は崔泰・補佐司教と宣化県の Su Guipeng 、Zhao He両神父。補佐司教は昨年4月半ばに中国共産党統一戦線工作部の現地担当者に拉致され、行方不明となっていた。
現地の関係者によると、1月24日に春節を祝いに姉を訪ねる目的で帰宅を認められたが、彼のいた教会での宗教活動は禁じられている、という。補佐司教は68歳だが、健康を害しており、52キロに体重が落ちている。他の2人の司祭も帰宅は認められたものの、教会での活動は禁じられている。
また、春節の後の3人の扱いについては、自宅監禁の状態に置かれる可能性が強い、という。崔補佐司教は、2007年以来、たびたび逮捕監禁され、春節や中秋節に限って帰宅を許される、事が繰り返されてきた。3人は、中国当局の監督・規制の下にある中国天主愛国協会への参加を繰り返し強制されているが、当局の干渉を受けない信仰を貫くとして、断固拒否を続けている。