2017 年 11 月 2 日に 日本カトリック会館 で開かれたカトリック中央協議会の11月定例常任司教委員会の公式報告のうち、審議部分を「中央協議会会報12月号」から転載します。（出席者 委 員 7 人、事務局 6 人）
1. 2017 年度第 2 回臨時司教総会内容確認：2017 年 12 月 14 日(木)に開催予定の第 2 回臨時司教総会の内容を確認した。なお、議案の確定は、12月常任司教委員会で行う。
2. 第 15 回シノドス準備文書質問事項に対する日本からの回答について：第 15 回シノドス準備文書質問事項に対する日本からの回答案を第 15 回シノドス代表参加者である勝谷太治司教の提案どおり、教皇庁シノドス事務局に送付することを承認した。
3. 第 15 回シノドス前会議への青年派遣依頼について：2018 年 3 月 19 日－24 日にローマで開催されるシノドス前の会合に日本の代表として派遣する青年については、青少年司牧部門の勝谷太治司教に候補者を提出してもらい、12 月常任司教委員会で確定する。
→（「カトリック・あい」注・世界中からキリスト教徒、非キリスト教徒の男女の若者を招いて「若者プレ・シノドス」は、来年10月に予定する「若い人々、信仰と召命の識別」を主題とした全世界司教会議（シノドス）に先立って若者たちの声を聞き、シノドスに反映させるのが狙い。教皇フランシスコが10月4日の定例謁見で明らかにしていた）
4. 日韓司教交流会での平和共同声明案について：日韓司教交流会の最終日に、日韓合同で平和に関する共同声明を発表してはどうかという髙見三明大司教からの提案を了承し、常任司教委員会の諸意見を加味して修正した案文を韓国司教協議会に送付し、韓国司教の意見を募る。
5. 教皇フランシスコ自発教令“Magnum Principium”の日本語訳について：教皇フランシスコ自発教令“Magnum Principium”とその解説の邦訳を担当している教会行政法制委員会から、自発教令の邦訳案が提出され、検討の結果、教会法の条項の変更部分を 2 月に開催される定例司教総会に諮ることを承認した。それまでに信者に理解しやすい解説文を典礼委員会の協力を得て作成する。
→（「カトリック・あい」注・“Magnum Principium”は教皇フランシスコがさる9月3日に発出し、10月1日から発効した自発教令。典礼文の翻訳に当たって、これまでバチカンが握っていた実質的な権限を各国の司教協議会に大幅に委ねる主旨で教会法を改正した）
6．2018 年 8 月にダブリンで開催される世界家庭大会への派遣を検討する前に、日本カトリック司教協議会としての家庭や信徒に関する課題検討にどのように取り組むかについて、2 月に開催される定例司教総会で意見交換を行う。
7. 「聖職者による子どもへの性虐待に対応するためのガイドライン」改訂作業について：「聖職者による子どもへの性虐待に対応するためのガイドライン」改訂にあたり、子どもと女性の権利擁護のためのデスクから提案された対応策依頼については、同デスクで教皇庁に提出するまでの書類を整えて対応することを確認した。
8. 性犯罪に関する刑法改正に伴う「聖職者による子どもへの性虐待に対応するためのガイドライン」改訂案について：子どもと女性の権利擁護のためのデスクから提出された「聖職者による子どもへの性虐待対応Ⅱ」の改訂案を承認し、同デスクが教皇庁に提出するまでの書類を整える。
9. フィリピン・マニラの Nazareth Formation House の視察について：子どもと女性の権利擁護のためのデスクから提案された、加害司祭への回復プログラムを行っているNazareth Formation House の視察については、常任司教委員会の要請としての派遣ではなく、同デスクの活動としてデスクの予算で派遣することを確認した。
10. 日本カトリック障害者連絡協議会からの要望について：日本カトリック障害者連絡協議会からの「ユスト高山右近列福式」に参加した障がい者への対応および、
11. 中央協議会発行出版物の企画承認：①出版審議会から提出された以下の書籍を中央協議会から発行することと出版企画書を承認した。書籍名 「教皇フランシスコ講話集 4」。内 容・ 教皇フランシスコの講話集のペトロ文庫による出版 ②出版審議会から提案された『教会暦と聖書朗読』のウェブサイト公開を承認
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